ハイジャックならぬ電波ジャックをやらかした古賀茂明も、それを放置したテレビ朝日も国民から愛想をつかされて当然だ。去る27日の報道ステーションは大荒れであったが、何のことはない、古賀の言いたい放題であった。古賀の意見は独断と偏見にもとづいている。TPPに賛成する古賀が、反安倍なるを主張する根拠は、原発政策、武器輸出、カジノ法案程度でしかない。キャリアの試験に合格して官僚になった人間らしく、勉強秀才が学校で教わった文言を引きずって、そこから一歩も出ない。偏向番組の典型である報道ステーションの古舘も、古賀に喧嘩を売られるとは思ってもいなかっただろう。同じテレビ朝日の「ワイド?スクランブル」に出演していたときにも「いきなり降板させられた」とツイッターでつぶやいたことがあった。それが功を奏して降板は取りやめになったが、民主党政権の圧力をほのめかしたものだった。今回は首相官邸のせいにしようと必死である。一度ならずも二度までも同様の手口で揺さぶりをかけるあたりが、大人気ない。古舘の方も事の経過を録音されていたりで、お粗末極まる対応であったようだ。マスコミが公平だとは誰も思っていない。適当に賛成反対の両方の意見を紹介するのが普通である。その表向きの原則にいちゃもんを付けて騒ぐのは、古賀は自分が絶対だからだろう。言論人として失格である。そんな人間に発言する機会を与えたのは、テレビ朝日の人選ミスである。マスコミに色々な人間が登場することには異議がない。しかし、違いを認めた上での討論が成立しなければならず、古賀のように唯我独尊の感情論を振り回すのは下の下なのである。
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