小学生の頃、友達の家の近くに洋画専門館があった
映画館と隣家の間に水路があって、そこに入ると映画館の換気の格子窓
そこからのぞき込むと映画が見えた
小学生と洋画だから、単に映画が見えたと言うだけのこと
遊びのついでにちょいと覗いただけ
それが洋画との出会いだった
中学生の時、私の孫家(母の生家)が隣町にあって
その家の近くに大きな映画館があった
初めて洋画を客として見たのがそのときだった
「アラビアのロレンス」ともう一本の二本立て
ところが「ロレンス」の印象は砂漠をラクダか何かに乗って駆け回る
位しか残っていないのに、もう一本の映画にはすっかり虜になってしまった
その映画はアン、マーグレット主演のミュージカル「バイバイ.バーディ」
はつらつとした、幼い色気のマーグレットが踊り、歌い、芝居をする
「ワンボーイ」のシーンはいつまでも頭に焼き付き
「ワン.ラストキッス」のフレーズはすぐに口ずさむようになった
何もかもすばらしく、マーグレットとミュージカルの2つをすぐに覚えた
スティーブ.マックインとの「シンシナティキッド」、プレスリーとの「ラスベガス万歳」
だが、「バイバイバーディ」に比べると物足りない
バイバイバーディのレコード(シングル盤)を買ってマーグレットの新しい魅力を知った
それは、このレコードのB面「Take All The Kisses」
マーグレットのセクシーボイスにしびれた、彼女は映画より歌手としての方がすばらしい
カバーの「セッシボン」なんかは最高だ
映画から脱線してしまったが、この映画のおかげでミュージカルの楽しさも知った
その後、「シェルブールの雨傘」「ウェストサイドストーリー」「サウンドオブミュージック」など
心が大きく広がっていくミュージカル映画に出会えて、青春時代は本当に幸せだった
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