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平戸またまた近況

2010-11-01 18:09:48 | 平戸
10月のお料理教室のデザート・ハリネズミはさつま芋のハリネズミで、針はアーモンドのスライスでした。まつぼっくりハリネズミで、そのかわいらしさにびっくりでした!


お料理教室とヒレフリ山教室に合わせて毎月月末に平戸に帰郷しています。今日の午後吉祥寺の自宅に落ち着きましたが、JRの吉祥寺駅に降りてあまりの人の多さにちょっとうろたえました。平戸は本当に静かだなあと思います。人にぶつかることはまずありませんから、人が多すぎてまっすぐに歩けないなんて想像を絶することです。

そんな我が故郷ですがちょっとした問題が起こっていました。平戸大橋につながるバイパス道路を作ろうというのです。もちろんれっきとした国道204号線が平戸大橋につながっています。どこにバイパスを作るのかといえば、準高速道路のような西九州自動車道(?)につなげて、平戸到達時間を10分ばかり縮めようというわけです。誰のためにかというと観光平戸のためというわけです。それに30億円の予算をつぎ込むというのです。

ですがそれには立地上のもの凄い悪条件がありました。平戸大橋の九州側の出口から直線距離にして100メータ以内に鉄道(旧松浦線)が走っているのです。道路を高架にするにも距離が足らず、あろうことかなんと6メータ以上掘り下げて線路の下をくぐるというのです。その掘り下げる小さな山は、以前無礼な人間共が国道を通すために境内を二分してしまった八幡様の裏山!!そして反対側の裏山裾にあるのが私の実家なのです!!八幡様の裏山は反対側にある住宅地の風除けも果たしています。家を失う人より丸裸にされて崖の上に残される人々の方がもっと深刻かもしれません。台風の風を避けようがなくなります。

東京に来てみて身にしみて感じたことは、平戸は遠すぎるということです。スピード時代の観光は平戸には向いていません。平戸の観光政策はもっと違った発想が必要です。1週間から10日単位の観光旅行、あるいは体験観光を考えた方がうんと現実的だし魅力的です。長崎市にお株を取られたようなオランダ観光路線ではなくて、もっと歴史的な独自のものがあるはずです。栄西禅師が種を植えられた日本初の茶畑もあるし、志々伎山の修験道場もある!豊かな海の幸もある!静かで広い土地もある!とってつけたような日帰りの観光ではなくて、60歳を過ぎた年代向けの悠々とした観光プログラムを作ってもいいのではないかと思いますが・・・・・・

『国破れて山河あり』ではありませんが、『人絶して道路あり』なんてならないでしょうねえ?私にとって大切な祖父母の建てた総槇造りの実家です。住民の犠牲を殆ど無駄に浪費するとしか思えないようなことが行政の事業なんでしょうか?それより国道の整備をして通りやすいようにしてください。10分の短縮がそれほど大切だとは思えません。費用に見合うほど平戸に来る人は増えません!!
コメント
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