昨年の東北地方の大震災以来、余計に自然災害を強く感じるようになりました。数日前は竜巻が襲って、あっという間に『私達があると思っていたもの』が壊されてしまいました。日本国中が津波・山崩れ・竜巻に襲われるようになってしまいました。台風だって、洪水だってみんな同じだと思います。地球表面に起こる私達に辛い気象変動ですが、地球中心部で起こっていることの連鎖としてあるに違いない地殻の変動・・・地震を思うと、何時の日か自転をきっかけに引き起こされるだろう地軸移動の可能性を思わざるを得ません。
そんな人智を超えた問題はおいても、『安全に目的地にたどり着く』と思っていた交通機関も事故を起こすし、道路を歩いていても自動車が突っ込んでくる・・・・・安全で便利と思っていた電力も、目の届かぬところで、原子力を制御しなければならないし、海の安全を確保して燃料を買いつけなければならない・・・・・私達の人智も、自分の範囲をはるかに超えて、人類の全体的規模・地球規模になってしまい、空想を想定条件にしてしまいました。つまり『このくらいで安全だろう・・・・・』と・・・この最たるものが我が国の憲法ですが、私達は希望が必ずしもかなえられないことを確認させられてしまいました。
これはずっと昔から営々と進んできた『よくなろう』とする人類の道で、ささやかな祈りと願いの道でしたが、ここ100年余の間に規模が広がり、果てなき欲望の道になりました。老人が『明治は遠くなりにけり』と慨嘆し、それを聞いてきた私達60を過ぎた者達が『昭和は良かった』と懐かしむ、そんな明治と昭和の心がこんな現在を生み出したことは間違いありません。今が悪いのなら、昔の志向が悪かったと言うほかありません。みんな私達の責任だと思います。私達がブレーキをかけなかったからです。反省して方向修正をしなかったからです。
私達が改心しなければなりません。絵に描いたぼた餅を追いかけるのはやめて、自分の心の中を照らすべきだと思います。マクロビオティックの徒であるからには、貪り食う心を捨てて、つつましく命の丈を養う食べ方をしたいと思います。良いものを日本国中、あるいは世界中から取り寄せるのはやめて、身の回りにあるものの中で選択をしながら食べたいと思います。そして覚悟を据えたいと思います。私達は動植物を福島の危険地域に放置しています。そこで今を生きている動植物に何が起こっているのでしょうか。
宮崎アニメの『風の谷のナウシカ』を思います。私達は『腐界』を作ってしまいました。そこにも『食の法則』が生きて、『腐界』に生きるべき動植物が増えてくるでしょう。イザナミノミコトの黄泉の国が現実化するはずです。それが『再生』の道なのですから。もし人智が介入できるとすれば、『腐界』の促進をする以外にないと思います。『腐界』の先に新しい地上がよみがえると思います。腐ったものを食べる動植物、腐った所に生える植物、腐ったものに住む動物・・・・・そんな生き物の力を借りて、また日の照る世界を取り戻さなければならないと思います。その時私達は空想を捨てて、『食』の実態を明暗ともにはっきりと体験すると思います。
そしてこんな今日も:
私達は横田めぐみさん達を取り戻さなければならない!!!