ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

曼陀羅アートとして、めざすモノが見えてくる  「仏画曼陀羅アート」

2022-02-27 11:42:34 | 文化想造塾「曼荼羅」

 

今日は仏画曼荼羅アートの神戸教室。

前回の課題である胎蔵曼荼羅の中心部「中台八葉院」の制作にチャレンジ。

仕上げた方、まだ途中の方の作品をそれぞれ披ろうしていただいた。

 

「もう、こんな細かいのはできません」

「目が見えません、先生!」

 

という開口一番の訴えにうなずきながら見せてもらった!

確かに、皆さんの年齢からすると、仏画の細かな線などを描くのは負担が大きい作業だったと思う。

それでも熱い思いでチャレンジした作品の出来映えはお見事である。

素晴らしさに感動させてもらった。

今までにない傑作揃いである。

 

ほとんどが自宅で描いておられるので、教室では描く段階は見てとれないが創造力や独創力が発揮されているものばかり。毎日少しずつという方も、一週間集中してという方などさまざま。それを教室日に持参し披ろうしあう。他の人の作品を見ることが刺激になり、さらに創作意欲が湧くようだ。

 

少しずつであるが、本来の曼陀羅をベースにしたアート作品が生まれてきている。そんな作品を見ていると本来の曼陀羅への関心が強くなるから不思議である。

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二 作品/ 仏画曼陀羅アート神戸教室の皆さん Reported & Photos by Yuji Watanabe

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尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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暮らしに彩をそえる「仏画曼陀羅アート」

2022-02-09 14:15:58 | 文化想造塾「曼荼羅」

ここ数日、春の日和を感じるようになってきました。まん延防止等重点措置期間が続いていますが、

この春に仏画曼荼羅アート教室は3周年を迎えます。

 

コロナ禍の中でも教室が存続できているのは、受講されている皆さまの熱い思いの賜物です。

仏画曼陀羅アートはどなたでも体感していただける、般若心経への親しみ、

また仏画を通し清閑なる時を過ごす楽しみがあります。そして作品を生みだす力が湧いてきます。

すべてが暮らしに彩をそえるエネルギーになります。

 

当教室は、受講者の皆さまの素晴らしい作品を少しでも多くの人に見ていただき、

そして一緒に活動の輪を広げていければと願っています。

 

各教室の開講スケジュールは下記のとおりです。

 

■泉佐野教室 泉佐野市生涯学習センター 毎月第一土曜日 午後1時~3時

■箕面教室  箕面市東生涯学習センター 毎月第二土曜日 午後1時~3時

■佛日寺教室 池田市 佛日寺       毎月第三火曜日 午後1時30分~3時30分

■神戸教室  atelier azur        毎月第四土曜日 午後1時~3時

 

仏画曼陀羅アート教室 Buddhist painting Mandala art

連絡先 ipc@wa2.so-net.ne.jp

渡邉雄二 Yuji Watanabe

 

 

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尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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曼陀羅制作は仏画曼荼羅アートの第一歩 胎蔵曼陀羅の中心部を制作

2022-01-30 17:07:26 | 文化想造塾「曼荼羅」

この図形はなんだろう。よく見ると蓮の花が広がり、それを上からみた形のように思える。そうなると、この図形を使い、制作されるものが何かはだいたいお分かりだと思う。そう、「胎蔵曼荼羅」の中心部で曼荼羅制作の第一歩になる図形である。

 

この図形(写真/61.6㎝×57.5㎝)といくつかの仏画を仏画曼荼羅アート教室の課題として提示した。この図形の中心に描かれるのが「大日如来」、そして周りの枠に8つの如来と菩薩が配置される。胎蔵曼陀羅の中央の「中台八葉院」といわれる部分である。胎蔵曼荼羅はこの中心部から放射線状に広がり、13の院に414仏尊が描かれている。その中心に座るのが大日如来で、密教の悟りを表している。

胎蔵曼陀羅の中心部 中台八葉院

 

曼陀羅について簡単に触れてみると、曼荼羅には「胎蔵曼陀羅」と「金剛界曼荼羅」があり、この二つが一対で「両界曼荼羅」といわれている。その一つである「胎蔵曼陀羅」の中心部をなす中台八葉院を制作する。

曼荼羅は、密教の悟りの境地である宇宙の真理を、仏や菩薩を配列した絵などで視覚化したものといわれている。胎蔵界を代表する経典が大日経で、金剛界を代表する経典が金剛頂経である。大日経は大日如来の説法についてまとめたもので、その真理、つまり悟りの世界について説いてあるもの。金剛頂経は大日如来の真理を体得して、悟りを開くための方法について説いてある。両界はふたつでひとつ。そのため両界曼荼羅として必ず対で掲げられる。

 

 胎蔵曼陀羅(東寺所有/ 国宝)

 金剛界曼陀羅(東寺所有/ 国宝)

 

今回の課題であるが、先ほど言った蓮の図形の他に、大日如来と宝幢如来(ほうどうにょらい)、開敷華王如来(かいふけおうにょらい)、無量寿如来(むりょうじゅにょらい)、天鼓雷音如来(てんくらいおんにょらい)の4如来と普賢菩薩、文殊師利菩薩、観自在菩薩、弥勒菩薩の4菩薩、計9尊仏を提供。配列(写真)も決められている。

中台八葉院の決められた仏画以外に、チャレンジする方々の独創性を期待しちょっと見慣れないインドなどで飾られる華やかな仏画も用意した。

両界曼陀羅図

胎蔵曼陀羅図

 

この仏画曼荼羅アート教室では、課題見本はあっても制作見本がない。課題をどのように自分のものにするかを楽しむ教室なので、描く人たちによってすべて異なる作品が生まれる。この曼荼羅へのチャレンジにしても基本を理解しながら、独創性のある曼荼羅作品を創ることを主眼に置いている。

さて、いかなる作品が生まれてくるのかが非常に楽しみである。今回は少し時間が要する課題なので、一人ひとりの制作過程を覗きながら私自身も楽しませていただこうと思っている。仏画曼荼羅アートの第一歩となれば嬉しい。

 

リポート&写真/ 渡邉雄二 参考/ 曼荼羅図典 Reported & Photos by Yuji Watanabe

 

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尾道・文化紀行も覗いてみてください

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繰り返しの中で、見えてくるもの 【仏画曼荼羅アート】

2022-01-19 13:23:17 | 文化想造塾「曼荼羅」

新しい年を迎え、仏画曼荼羅アート教室がスタートした。

この春で3年になる。各教室の皆さんの上達ぶりに驚かされる。

仏画を写し、般若心経を書くことから始まり、そして着彩する。

 

この繰り返してあるが、その中から想像力が培われ、それが発揮される。

繰り返しの中から新しいものが見えてくる。そして、それにチャレンジする。

 

そんな仏画曼荼羅アート教室も皆さんに支えられている。

 

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大阪、神戸の地域限定ですが、ご興味があれば、いつでも体験できます。

泉佐野市・池田市・宝塚市・明石市・神戸市の5カ所です。

メール  ipc@wa2.so-net.ne.jp

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大日如来の化身が、「あだち幸不動明王」に見えてきた

2021-11-20 14:20:07 | 文化想造塾「曼荼羅」

 

今年6月に、あだち幸さんの「不動明王」が世界文化遺産の仁和寺に奉納された。

この件は以前に紹介したが、このたび仁和寺参拝を機に、やっと実物を拝見することが叶った。

奉納当日にご招待いただいていたが、残念ながら用事があり参列できなかったので、今回の参拝を心待ちにしていた。

 

前回の記事で作品を紹介したが、改めて少しふれてみたいと思う。

あだちさんの不動明王は真っ赤に燃える炎を背に何かと対峙し、

この世を救済する力強いエネルギーに満ち溢れているように描かれている。

この迫力は、私が見た不動明王の中でも満悦至極の傑作と思っている。

密教特有の尊格である明王の一尊である不動明王は大日如来の化身とも言われているが、

これは、まさに “あだち幸不動明王” である。

 

今回、仁和寺に奉納され黒書院に展示されている。

ガラス越しなので、日中では外の景色がガラスに反射し写り込んでしまう。

やむを得ない対策ではあろうが見えにくい、誠に残念であった。それでもスマホに納めた。

少し幻想的な写真になったので紹介させていただく

 

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