ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

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時代劇は、京都の伝統工芸に支えられた。

2018-07-03 12:25:10 | 伝統文化
TVや映画で時代劇を観る機会がほとんどなくなった。
私らの世代では、時代劇を観ることが最大の娯楽だった。それに馴染んだファンにとっては観る機会が極端に減ったことは残念至極である。

先日、時代劇の巨匠の一人である「中島貞夫監督」の話を聞く機会があった。お会いするのは当然初めてである。時代劇、やくざ映画ファンとして中島作品観賞は欠かせない、という時代を過ごした。その巨匠が20年ぶりにメガホンをとるという。それに関してはまたの機会に紹介するとして、監督の話を聞きながら心に響きことが随所にあった。

中島監督が時代劇をつくるとき、とくに気にすることが「小道具」だという。時代劇では小道具の代表が「刀」ある。刀の製作には監督の目が光る。そしてもう一つが「草鞋(わらじ)」らしい。
草鞋は、その時代の履物で、侍や武士にとっては、いまの時代で言うならアスリートのシューズのようにモノ。旅に出る、闘いで走り回る場合等々の動きの時もすべて草鞋である。

時代劇等で使用する場合、当時の草鞋をできるだけ忠実に再現する必要があり、しかも動きの激しい立ち回りでは昔のままでは当然履物として機能しない。そこに小道具をつくる人たちの知恵と工夫がいる。いいモノができれば、これが、時代劇をつくるものにとっての喜びにつながり、隠れた資産になっていくようだ。

たかが、草鞋 されど、草鞋である。

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