ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

初冬に想う。雁が音の渋さが染みる

2021-10-13 11:21:51 | 文化想造塾「煎茶」

湯冷ましを雁が音(茶葉)にかからないようにゆっくりと注ぐ。

1煎目のまろやかさが、2煎目には渋さが増し少し引き締まる。そして3煎目はキレが抜けていく。

昨夜の稽古のお題は、李白の「白鷺鷥(はくろじ)」。漢詩や墨絵に登場する白鷺は「男」を比喩する。

それも美しい男性の代名詞である。今回のこの漢詩は、李白が友人の男性の悲哀を詠んだものとされている。

 

 

白鷺拳一足  

‏月明秋水寒 ‏
‏人驚遠飛去  ‏
‏直向使君灘

  ‏
[現代訳]
片足で立つ白い鷺
‏月は明るく 秋の川の流れは冷たい
‏人影に驚き 白鷺は遠くへ飛び去り
‏まっすぐに 使君灘へ向かっていく

 

そしてもう一句

白鷺下秋水  

孤飛如墜霜  

心閑且未去  

独立沙洲旁  


[現代訳]
白鷺が秋の水におりてくる。
1羽で飛ぶさまは、霜がおちてくるみたい。
心をしずめてしばらく立ち去らない。
ひとりで砂の中洲のそばに立っている。

 

 

冬到来に、男の悲哀を感じさせられる。そして、雁が音の渋さが心に染みる。

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新世界への通り小路「ジャンジャン横丁」の匂い

2021-10-13 09:20:59 | 地域発展

大阪御堂筋線動物園前駅1番出口を出て薄暗いJR高架トンネルをくぐるとジャンジャン横丁商店街。

懐かしい古びた昭和の匂いがプンプンする狭い路地裏商店街。

この路地は新世界、通天閣への歓楽参道として名を馳せている。

 

 

狭い商店街の中はほぼ飲食店が軒を連ねる。

飲食店のほとんどが串カツ屋、それに寿司屋に立ち飲み屋、

そして一段と色鮮やかに人目を惹いたのが祭りでよく見かける射的屋。

 

 

平日のお昼時のせいもあってか飲食店は賑わっていた。ほとんどが地元客のようだ。

それもコップ片手に命の水(緊急事態宣言解除後)を、会話をつまみに旨そうに呑んでいた。

筆者も仲間入りし上善如水を楽しみたかったが、とりあえず新世界へ。

 

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