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尾道映画祭2022が、多くのゲストを迎え6月に開催。尾道作品が勢ぞろい 【尾道映画祭Ⅰ】

2022-04-18 10:39:23 | 有形文化財

 

尾道を舞台にした映画は数々ある。その中でも印象に残っている作品はいくつかある。時代的にも共感をもった、1953年公開の小津安二郎監督作品の「東京物語」はいまも心に刻まれている。

そして尾道出身ということで興味をもった大林宣彦監督の遺作となった「海辺の映画館―キネマの玉手箱」や「尾道三部作」は尾道が舞台。ガンを患い余命三カ月と宣告されながらも、監督が執念を燃やし撮り続けた「海辺の映画館―キネマの玉手箱」などは尾道に大きな文芸財産として残した。

また、尾道・因島出身の小説家・湊かなえ氏の原作「望郷」を菊地健雄監督が映画化し、因島、向島などで撮影し、話題になった作品である。

 

小津安二郎監督作品「東京物語」

 

大林宣彦監督作品「海辺の映画館」

 

多くの作品を生み出し、またロケ地になっている尾道は全国に「映画の街」として周知されている。その映画・尾道を語るのに外せないのが「地形」から築かれた独特の風土や暮らしなどがある。海や山そして島々などの自然の恵に育まれた風土と、歴史的商業地域としてヒト・モノの交流や流通で栄えた土壌が文化・芸術を生み出すエネルギーになっていると言える。

 

尾道は、そんな自然のエネルギーの恩恵を享受しながら新しいコトへの挑戦が生まれ、多くの人の知恵と工夫によって創られている。

6年前にスタートした「尾道映画祭」もその一つ。映画を愛する市民の手で創り上げられた「尾道映画祭」は2017年にスタートした。今年で6回目を迎えるが、今年2月末開催を予定していたが新型コロナウィルスによる蔓延防止等重点措置の発令で、2020年についで2度目の開催中止を余儀なくされた。

それが解除され、改めて『尾道映画祭2022』はこの6月17日(金)より19日(日)までの3日間、市民の強い思いで開催される運びとなった。

 

下記のスケジュールで開催されるので、興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

 

今回のテーマは、『作家と尾道、その未来』である。未来につながる映画祭として大きな目標を掲げている。尾道が生んだ漫画家、かわぐちかいじ氏が今回初参加。

早いもので、3回忌となった映画作家、大林宣彦監督作品の「ふたり」の上映をはじめいくつかの会場で若手監督作品や尾道ゆかりの方々の作品が上映される。

「ふたり」に主演した石田ひかりさんらもゲストとして参加されるようだ。また、俳優の青木崇高さんは、今回は監督として参加される。その他にも、多くのアーティスト、クリエイターが尾道に集結し映画祭を盛り上げる。

 

◆今年の上映作品とゲスト

6月18日(土)

『空母いぶき』/かわぐちかいじ先生 

『さがす』/ゲスト:調整中

『逆光』/須藤蓮(監督)、渡辺あや(脚本)

『いとみち』/横浜聡子(監督)

『叫ばないと生きていけない』/森ガキ侑大(監督)、松澤匠

6月19日(日)

『かそけきサンカヨウ』/志田彩良、石田ひかり

『ふたり』/石田ひかり、大林恭子、大林千茱萸(ちぐみ)

『渦潮』(8mm)『渦汐』(16mm)/川本直人(監督)

『青木崇高の「ウズべキスタン」までちょっと会いに』『青木崇高のアメリカ西部までちょっと会いに』/青木崇高(監督)

『おーい!どんちゃん』/沖田修一(監督)

など。詳細は「尾道映画祭」公式ホームページご確認ください。

 

リポート/ 渡邉雄二 写真/ 尾道映画祭ホームページ・ネット画像を転用

 

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尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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