SNSの中にも「蓮」の写真が多く載せられ、見る人の心を癒してくれる。花の中でも蓮は不思議なエネルギーをもっているように思う。その魅力にみせられ、私も近くの緑化自然植物園に行ってきた。
小さな蓮池ではあるが、中国のイメージを強く感じさせる庭園になっていた。池に添うように中国建築様式の建物がある。「北山墨華亭(ぼっかてい)」と表示されていた。読んでみると、西宮市と友好都市を結ぶ中国・紹興市の名園蘭亭内にある「墨華亭」をイメージした建物とあった。平成4年に日中友好のシンボルとして完成。書道展などの文化的事業にも使え、回廊として利用されている。
蓮と建物がマッチしている。残念ながら午後の時間だったので、咲いていたのは数輪。それも花は垂れ下がった状態だった。蕾の蓮の先に赤とんぼが止まっていた。そして、紅葉した夏モミジが彩をそえていた。
リポート&写真/ 渡邉雄二