日本には、柔道・相撲道・空手道・合気道・剣道・弓道・居合道・なぎなたなど数多くの代表的な武道が存在する。日本の武道はとくに、技や強さを求める前に “人としての礼法・作法” が重んじられている。 “礼で始まり 礼で終わる” 精神が何よりも肝心なものだとされている。
昔の話になるが、筆者はほんの少し合気道と空手道をかじった経験がある。合気道を始めた理由は “呼吸法”と“瞑想” に関心をもっていたからである。空手道については、少々いわくつき。ヨーロッパで人気を博していた「南武道」のデモンストレーションを友人に連れられ見に行ったのが南武道とお付き合いするキッカケに。友人から南武道を日本で広めたいという目的で来日しているからサポートしてやってくれないか、ということで筆者に声がかかった。
あれから20年が経つが、振り返ると稽古は数年しただけでリタイア、海外から来る先生のサポートや練習場所のセッティングを生徒集めに奔走した。今は、当時お世話になった外国の先生方とFBを通して交流させていただいている程度である。
その中で、ヨーロッパを拠点に活動する南武道道主(故人・日本人)の愛弟子である大師範のLeo Rafolt(クロアチア)さんとの交流が続いている。何度か紹介しているので読んだ方はご存じかもしれないが、年に2回くらい来日にあわせ交流している。
その彼が音頭をとり、来年の2月にヨーロッパ各国の南武道家約20人と来日することになった。
故 南部義尚道主に指導を仰ぐレオ・ラフォルト氏
武道の聖地である日本、亡くなられた道主の母国への強い思い、そしてお墓参りなどを兼ね10日間滞在する。
彼らが選んだ日本での武道セミナー、そして日本との交流試合や稽古をメインにした来日である。その会場に、と希望したのが京都市武道センターにある「旧武徳殿」という道場である。旧武徳殿(写真)は見てのとおり、京都ならではの歴史を感じさせる雰囲気をもつ建築物である。現在は、「旧武徳殿」の名称で国の重要文化財に指定されている。
ここでセミナーを開催する京都市武道センター「旧武徳殿」
外国人の武道家にとって、なんと言っても武道は日本が聖地。日本の歴史や文化を知りたいということで多くの人たちが日本を訪れる。武道館や講道館、そして相撲の国技館などの誰もが知る道場もさることながら、歴史や文化の匂いを色濃く残す「旧武徳殿」は憧れの道場といっても過言ではない。
来年の2月10日と12日の2日間、その旧武徳殿を使用するキップを獲得した。そして、武道センターからほど近い平安神宮の内拝殿で10日南武道演武を奉納することが決まった。誠に喜ばしいことである。来日する武道家の記憶に残る “The Memorable Martial Arts Journey in Japan” になるよう応援したいと思っている。
武道精神は、海外の人たちには「サムライスピリット」として日本人以上に心酔している。彼らを通し「ニッポン」を学ぶことが多くなっている。それだけ日本は魅力ある国になってきたのかも知れない。
文・写真/ 渡邉雄二
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