本堂に上がった時はすでに蝋燭の灯が落ちていた。本堂内では僧侶の方たちが片付けを済ませ堂内を立ち去ろうとしていたところだった。
法然上人が自ら造られたといわれている「張子の御影」を一目見たいと思い参上したが、残念ながら須弥壇の奥に安置されている御影は肉眼では見えなかった。
この張子の御影は、建永2年2月(1207)法然上人が75歳の時に造られた尊像で、弟子の罪により四国へ流罪された時に船の中で、同行した湛空が後の世の形見に何か形あるものを残して欲しいと申し出たことにより、母君秦氏からの手紙をもとに法然上人自ら造られたもの。身丈は一尺五寸(約45cm)の尊像である。
青々としげるモミジやカエデが境内を包み込んでいた。紅葉シーズンは紅黄色に染まり、見事な景観が楽しめる。
リポート&写真/ 渡邉雄二
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます