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近江平野を臨む、神体山「太郎坊宮」のパワー。【淡海シリーズⅡ】

2020-06-05 17:24:44 | 淡海シリーズ

琵琶湖の湖東に「太郎坊宮」という神社がある。正式名は太郎坊・阿賀神社。昔から関西でのパワースポットの名所として知られている。TVでも紹介されているようなのでご存知の方も多いかもしれない。 その場所は、東近江の標高350mの赤神山の岩石が露出する断崖にある。見るからに神が宿る霊山として神秘的な雰囲気が感じられる。まさに神体山信仰の神社である。下から見上げると、山の断崖に神秘的な社が建ち並んでいる。

“あれが、太郎防宮か!” と胸が高鳴った。

この太郎坊宮に祀られているのは、天照大御神の第一皇子神「正哉吾勝勝速日天忍穂耳大神」という神様と聞いた。その名前の “勝勝” に因んで勝利と幸福を授ける神様として信仰されている。

歩いて登るのは、足腰の弱い者には少々しんどそうである。登山口から本殿まで740段の階段を登るのである。地元の方から、途中まで車で上がれます、という言葉が神の激励のように聞こえた。

社務所前に到着、車を降りて歩き始めた。山岳信仰の霊地とあって多少の苦行はいたしかたない。やっとの思いで上がると本殿前に高さ12mの一枚岩がそびえ立つ。その巨岩は、神の神通力で人ひとり通れる割れ目ができた、という謂れのある岩である。いまはそれを夫婦岩と呼び、その間を通ると病気が治るといわれている。

断崖に建つ本殿前から眺める近江平野は、稲刈りの時期だったので黄金色に輝いていた。そして神事や神楽、能などを催す舞台があり、その舞台から見下ろす平地の風景はむかしと変ってないように思える。山を御神体として祀る神社は、どうしても神秘的な雰囲気を感じる。確かに空気も風も違う。

天狗が住んでいたという伝説の山だけに、身も心も清められていくようだった。

 


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