ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

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「亰都國立博物館」で見えてくる時代の変遷。 

2020-08-04 17:19:07 | 雑感

京都国立博物館には、興味がある特別展等が開催される際によく出かける。出かけていつも想うことに、片山東熊氏設計の明治古都館に目が惹きつけられる。この建築物が京都国立博物館本館で、1895年から120年余り博物館の顔としてその名を世界に轟かせていた。



正門から見る明治古都館の佇まいは、造形美の粋を極めた建築物であるのは門外漢の私にもなんとなく理解ができる。そしてその正門の銘板には「亰都國立博物館」と書かれている。お気づきのとおり、この文字を見て違和感をもった。目に留まったのが京都の「亰」の漢字である。なべぶたの下に、通常なら「口」だが、「日」が書かれていた。いまでは見ることがなくなった旧漢字である。

この「亰」を調べてみると、中国では漢・唐時代のころの中国の筆跡は、ほとんど、この字体を用いていたようである。その傾向が明治時代の日本までにも続いていた。その当時の書籍の表紙や扉などには、「亰都」、「東亰」と書かれていた、と記してあった。

時代の変遷でいろんな事柄も変わるが、昔のモノが今の時代新しくも見えてくることもある。それは時代によってすべての価値観が変わってくるので、古いモノが新しく見えるのも不思議ではない。そう思わせる新しい工夫(創造)が施されてあるから歴史がまた築かれていく。


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