ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

鶏は「平和の象徴」であり「神の使い」。

2017-02-03 13:29:43 | 一茶庵「易社」
古代中国では「ニワトリ」は平和をイメージする鳥であった。それは中国古文にも書かれいる。「ニワトリ」は家畜として人々の暮らしに貢献したことから太平の世の象徴になったとされている。

それと結びつくかどうかは解らないないが、日本にも伝説がある。
伊勢神宮に行くと「ニワトリ」が放し飼いされている。それは古来からニワトリは「神鶏」といわれ、神の使いとされていたようである。伝説で登場する鶏は「長鳴鶏(ながなきとり)」。その長鳴鶏が、暗くなった世界に、再び光を甦らせることに貢献したことから「神の鳥」といわれるようになった。(詳しい理由はまた機会があるときに)。

今年の干支は「酉」。方角は西。時刻は午後五時から七時の間。意味として「実る」「成る」「成熟」ということのようである。
「神の鳥」「平和の象徴」である鶏(酉)の年に因んで良いことを期待してもバチはあたるまい。

煎茶稽古で掛けられていたお軸からの学びである。それにあわせてか、煎茶の味が「まろやか」に感じられた。




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煎茶を楽しみながら「陰陽五行思想」を学ぶ。

2017-02-02 14:15:08 | 一茶庵「易社」
煎茶を学んでいると「東洋思想」という難解な自然界の摂理のような事象に出くわす。
煎茶をより深く楽しむために古代中国の思想を少し理解しておく方が、五感に響く度合いが違うような気がしている。

この「東洋思想」は難解極まりない学問のように感じるが、実は日常に即したものであるのは言うまでもない。たとえば「暦」「季節」「時間」「方角」「色」「体の臓器」などいろんなことにあてははめられている。
古代中国では、自然界のあらゆるものを「陰」と「陽」にわけていた。その陰陽思想は、五行思想につながっていった。五行思想は、自然界が「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素で成り立っているというものである。この5つの要素が循環することによって万物が生成され、自然界が構成されていると考えられたわけである。

われわれの身近なこととして「十干十二支」などもそのひとつ。十二支は生まれ月をあらわしている。古代中国では天空の方角を12に分け、それぞれの方角を記号として動物の名を付けたといわれている。この十二支と十干を組み合わせると60種の組み合わせが成り立つ。それが年にあてはめると60年になる。60年経つと生まれた年の干支に戻ることから、「還暦」といわれるわけである。赤子にもどることから赤いチャンチャンコを着る慣習につながっている。

日常の身のまわりには五行思想が古代からしっかり根をおろしている。日頃の所作、作法、動作などにも見事に反映されている。それは、難しいことではなく自然で単純で合理的な動きや考え方につながっているような気がする。

年の初めに煎茶を楽しみながら「五行思想」を学ぶ。心も体も引き締まる思いである。









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名湯、有馬温泉も海外の人たちで賑わう。

2017-02-01 12:03:46 | 伝統文化
日本の温泉が海外からの観光客に大人気になっている。
温泉は、日本文化のカテゴリーとして認められているようだ。歴史的にみても非常に古いのは確かだ。
日本の三古湯としては、日本書紀やなどに記されてあるものでいうなら、道後温泉(愛媛県松山市)、有馬温泉(兵庫県神戸市)
、白浜温泉(和歌山県白浜町)ということらしい。

この三古湯のなかで「有馬温泉」は、関西地域の人たちに馴染みがある温泉地であるのは言うまでもない。全国的にも有名に温泉として評判が高いのも事実のようだ。その理由として、日本の三名泉の一つに数えられている。有名なのが「金泉(きんせん)」、「銀泉(きんせん)」という泉質の湯である。その泉質は、湧出場所によって異なるようだ。

有馬温泉といえば「金泉」。塩分と鉄分を多く含む「含鉄塩化物泉」で褐色の「赤湯」である。その他に、ラジウムを多く含む放射能泉と、炭酸を多く含む炭酸水素塩泉がある。
「赤湯」といわれる含鉄塩化物泉は湧き出るときは透明だが、空気に触れることで着色するようである。それ以外の透明な温泉は「銀泉」と呼ばれている。

先日、神戸の北区に用事があって山道を走った。眼下に有馬温泉街あり、一望できるスポットから眺めスマホで撮影。神戸市街地から30分程度で行ける身近な温泉地である。たまに日帰りで行くこともあるが、いまは若い女子や海外からの人たちで賑わっている。とくに海外からの人たちのが日本の温泉を文化として捉え親しんでいる。「温泉文化」構築に一役も二役も貢献してくれている。日本を訪れる観光客の旅行目的が、"爆買"から少し変わりつつあるようだ。







湯船、街並はYahoo画像より転載
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