ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

至貴の聖地「伊弉諾神宮」を訪ねて。

2017-03-17 21:39:08 | 歴史文化
淡路島、多賀にある「伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)」は、古事記や日本書紀には国生みに始まるすべての神功を果たされた伊弉諾大神が、御子神なる天照大御神に国家統治の大業を委譲され、最初にお生みになられた淡路島の多賀の地に「幽宮(かくりのみや、終焉の御住居)」を構えて余生を過ごされた、その御住居跡に御陵が営まれ、至貴の聖地として最古の神社が、この「伊弉諾神宮」の起源と記されてある。

この幽宮は、大鳥居から参道を進むと神池に反り石の神橋が架かって檜皮葺の重厚な神門をくぐるとその奥に拝殿があり本殿がある。本殿には、皇室の御祖神たる天照大御神のご両親、伊弉諾尊と伊弉冉尊(いざなみのみこと)の両神が祀られている。

本殿は弊殿と屋根が連結されている、日本の神社建築様式の一つである「三間社流造」。
拝殿は、東アジアの伝統的な屋根形式の「銅板葺入母屋造」である。いずれにしても神門、拝殿、本殿の随所に日本の国章である菊花紋が施されている。皇室の御祖神の流れを汲んでいる神宮の一つになる。

日本の神社などは伝説や謂れの宝庫といってもいいだろう。考えていくと不思議な世界へと誘われる。なぜ、この位置(場所)に建てられたか、日本の誕生の起源なるものが神社と深く関わってくる。
いずれにしても、とくにこの伊弉諾神宮は、神社、神宮の中でも至貴の聖地として尊ばれている。一度訪ねてみたかった聖地の一つだった。境内に立つとなんとなく空気が違うような気がした。たまにこのような場所を訪ねるのもいいものである。






























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紙あそび。

2017-03-13 22:20:06 | 日本の美
紙で江戸時代の衣装の風合いを醸し出す。
日本ならではの風情あふれる紙遊び。

Japanese paper collage with the motif of the Edo period

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梅に桃、そして桜。

2017-03-10 14:13:36 | 自然の美しさ
初春から晩春にかけ花の競演に目が奪われる。

梅に桃、そして桜。百花繚乱のごとしである。





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春の宵は、千金に値する。

2017-03-09 21:25:11 | 一茶庵「易社」
清少納言の「枕の草子」は、四季の、それぞれの特徴を一言で表している。
それは、春なら「あけぼの」、夏は「夜」、秋は「夕暮れ」、そして冬は「早朝」というように。
中国では、北宋時代の著名な詩人である蘇軾(そしょく)は、春は「夜」としている。春の夜は、ひとときでも千金の値があると思えるほどすばらしい、という「春夜」という詩を残している。
春の夜は、楽しくもあり、寂しくもある。詩ではもの悲しい季節として、秋もさることながら春の宵は「寂寂」とした情感を醸し出す。
その代表詩がご存知の「春夜」である。

春宵一刻値千金
花有清香月有陰
歌管樓臺聲細細
鞦韆院落夜沈沈

現代訳では、
春の夜は、ひとときでも千金の値があると思えるほどすばらしい
花は清らかに香り、月はおぼろにかすんでいる
歌声や楽器の音が鳴り響いていた楼閣も、今はかすかに聞こえるばかり
ぶらんこのある中庭では、夜が静かにふけてゆく

春の夜は、管弦を聴いたり、花や月を愛でていると寂寂なる感情が湧き出てくる。それが春の宵の千金なのかもしれない。
そんな想像を巡らしながら、玉露の味を楽しんだ。





※おぼろ月夜の写真はYahoo画像より転載
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梅の名所、牛・茄子・サーフボードなど祈願像が目立つ。<綱敷天満宮>

2017-03-08 14:56:33 | 神社
先日縁あって神戸市須磨区にある「綱敷天満宮」を訪ねた。綱敷天満宮というのは全国数カ所にある。それぞれが学問の神様、菅原道真公を祀っている。
神戸の天満宮も同様に、979年に道真公の分霊を祀ったことに始まったといわれている。
当時、九州の太宰府に左遷途上で休息のため立ち寄り、土地の漁師たちが漁網の大綱を巻いて円座を用意した。これに因んで、神戸市須磨区の地に「綱敷天満宮」が創建された、という言い伝えがある。

天満宮といえば「梅」。神戸の綱敷天満宮も梅の名所として地域の人たちに人気を博している。境内周辺には25種約120本の紅白が咲いている。中でも、「白滝枝垂れ」「森の関(紅)」「呉服枝垂れ」「紅千鳥」「ロウバイ(黄)」などがこれ見よがしに咲き誇っている。

もう一つ天満宮といえば、「牛」が御祭神の使者とされている。へぇ~と思わせるほどの天満宮との関連性にびっくり。単純に道真公が丑年生まれだからだろう。そのためか、いろんな言い伝えがある。
道真公は牛に乗り太宰府に下った。牛が刺客から道真公を守った。道真公の墓所、太宰府天満宮の位置は牛が決めた。などなど道真公と牛にまつわる言い伝えは数多くあるようだ。よって、牛は御祭神の使者として縁起物とされている。

さらに縁起物として「なすの腰掛け」が境内にある。なすの花は一つの無駄もなく実を結び、また「成す」の語呂が同じということから努力が報われる縁起物として腰掛けになっている。

ユニークな祈願像がもう一つある。「波乗り祈願像」。成功を収めるために、時流の波に乗ることを祈願するものらしい。須磨の海に集まる子供や若者たちの幸せを願って、幼少時代の道真公をモチーフに造られた、サーフボードを持つ祈願像に手を合わせる老若男女が多いと聞く。

思ってもみなかった縁起物がいっぱいの綱敷天満宮。道真公の、成功を成すための力を改めて知る訪問になった。

















下から2枚の写真は天満宮HPから転載
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