ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

お寺を観ると、その地域の歴史が見えてくる。湖東の風景3 <バックナンバーシリーズ>

2017-03-06 21:21:43 | 歴史建造物
湖東には平安時代、鎌倉時代、室町時代に建造された寺院が至る所にある。
その中でも鈴鹿山脈の連山のなかに「湖東三山」と呼ばれる山々がある。そのひとつが龍應山。その麓にある「西明寺」は、鎌倉時代の初期に建立された由緒ある寺院である。 国宝(第一号指定)の本堂は、屋根が檜皮葺きで、蟇股(かえるまた/和様建築で,梁や頭貫 ( かしらぬき) 上にあって上の荷重を支えるもの/カエルが脚を開いたときの形)等、鎌倉時代の建築様式が保存されている。
本堂内には本尊薬師如来立像(重文/平安時代)、十二神将など多数の仏像が安置されている。 そして内部は見れなかったが、国宝の三重塔は鎌倉時代後期のに建立され、本堂と同じく釘を使ってない純和様建築。
パンフレットによれば、内部には大日如来座像があり、堂内一面には脇侍仏として三十二菩薩、法華経のの図解が岩絵の具で極彩色に画かれている。これらは鎌倉時代の壁画としては国内唯一のものとされている。
さらに目を惹いたのが庭園「蓬萊庭」。薬師如来、日光・月光菩薩の三尊仏をあわらす立石や十二神将をあらわす石組みがあり、また心字池には折り鶴の形をした鶴島と亀の形をした亀島がある。コンパクトにまとめられた庭園に魅了された。
京都や奈良もいいが、湖東の山の中に佇む寺院を観るとその地域の歴史がみえてくるようである。








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ゆく春を楽しむ。

2017-03-03 21:10:26 | 自然の美しさ
今日は3月3日、「桃の節句」。
雛人形を飾り、女の子の健やかな成長を願う。
春景色は「落花流水」のごとし。
梅が香り、九重桃色を愛で、桜景色でゆく春が過ぎていく。



写真は「桃の画像」から転載。
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永源寺、四季でそれぞれ顔を魅せる。湖東の風景2 <バックナンバーシリーズ>

2017-03-02 21:28:06 | 自然の美しさ
太郎坊宮のあとに訪れたのが同じ東近江市にある「永源寺」。このお寺は、琵琶湖から少し離れた東近江の奥座敷にある。紅葉がひときわ堪能できるところとして知られている。晩秋のもみじは紅く染まり、それはそれは、美しい。
初夏の新緑、初秋の深緑も美しい。そして紅葉になるまで季節にあったそれぞれの情景が楽しめる。



羅漢坂を登る途中に、釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩と十六羅漢の石仏が岩山に泰安されている。その下に、ユニークなお坊さん石像も手をあわせておわれた。




山門をくぐると鐘楼があり、そして国内屈指の葦(よし)葺大屋根がある方丈(本堂)には、子々孫々繁栄という霊験あらたかな秘仏、本尊世継観音が安置されている。


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神体山信仰の「太郎坊宮」の神秘。湖東の風景1 <バックナンバーシリーズ>

2017-03-01 14:00:13 | 日本の信仰
「太郎坊宮」。正式名は太郎坊・阿賀神社という。パワースポットの名所として知られている。ちょこちょこTVでも紹介されているようなのでご存知の方も多いかもしれない。
その場所は、滋賀県東近江市。赤神山の岩石が露出する断崖に建立されている。見るからに神が宿る霊山として神秘的な雰囲気を醸し出す。神体山信仰の神社として知られている。



移動中に、車中から山肌に見えた神秘的な社に興味をだき尋ねた。同行していただいていた地元の方から、太郎坊宮(たろうぼうきゅう)ですよ、という返事だった。私の好奇心を察してか、では行ってみましょ。車で上がれますので、という言葉が足腰の弱い私には神の激励のように聞こえた。



社務所前に到着したが、車はここまで。上を臨めば傾斜ある階段740段を登る。山岳信仰のの霊地だけあって多少の苦行はいたしかたない。やっとの思いで上がると本殿前に高さ12mの一枚岩がそびえる。その巨岩は、神の神通力で人ひとり通れる割れ目ができた、という謂れのある岩である。それを「夫婦岩」と呼び、その間を通ると病気が治るといわれているようだ。




断崖に建つ本殿前から眺める近江平野は、稲刈りの時期だったので黄金色に輝いていた。そして神事や神楽、能などを催す舞台があり、その舞台から見下ろす平地の姿は遠くに思えてくる。
山を神体として祀る神社は、どうしても神秘的な雰囲気を感じる。確かに空気も風も違うのであろう。なによりも違うのは、参拝する方たち"思い"や"願い"のような気がした。
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