一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

575  2012年4月  岩戸句会

2012年05月04日 | 岩戸句会

 遠き日を友と分ちて花の宴     鼓夢

なたね梅雨昼間の湯船三国志

 

晩年や眩しきばかり濃山吹     正太

藁もえて目刺ら連を解かれけり

 

うしろ手に花吹雪浴ぶ男なり    薪

摘み草の灰汁の指もて嬰をあやす

 

ゆるやかに雲流れゆく花筵     豊春

名物の黒コンニャクと花見酒

 

踏まないで忘れな草を踏まないで  遊石

ひらりひら花散る下に君ありし

 

今なおに会いたき人や糸桜     稱子

風のまま流るるままに花筏

 

咲き満つる花の重みに触れてみる  章子 

斎場に座して花冷足裏より  

 

突風や真逆さまに鯉のぼり     歩智

白牡丹はらはらはらと崩れけり

 

蓮や宇宙の果ての仏の手      炎火

エプリルフール富士山頂を残し海

 

竹林の微かなそよぎ春惜しむ    洋子

透き通るサヨリのつくりほの甘き

 

目黒川上り下りの花見かな     空白

花筏眺める人は数珠つなぎ

 

お花見や酔えば今年も死にたがる  雲水

ギター抱きおぼろ月夜を帰りけり

コメント
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