一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

595  湯上りの香や切々とほととぎす

2012年05月26日 | 

(ゆあがりのかや せつせつとほととぎす)

 ホトトギスをもう少し調べていたら、隠語としてのホトトギスの語源というのがあった。ホトトギスの「ホト」は、「女陰」であり、「トギ」は「伽」つまり「寝る」であり、{ス}は、カラス・ウグイスなど、鳥に付ける末尾語なのだそうである。

 本来のホトトギスと言えば、「鳴いて血を吐くホトトギス」などのように鋭い鳴き声が特徴である。それ故、結核の正岡常規は、俳号を「子規」としたくらいなのだ。、

そういう鋭い鳴き方なのに、唱歌「夏は来ぬ」の「忍び音・洩らす」と言う表現は、どうみてもつじつまが合わない。作詞の佐々木信綱さんに聞いてみたいところだ。

 ところが隠語としてのホトトギスが男女の行為のことであり、それゆえの「忍び音」だったり、「洩らす」ならば、ぴったりつじつまが合う。どうやら過去の和歌や狂歌・俳句の中には、この隠語を土台にしたものが、結構あるらしい。

フジ(藤)  マメ科フジ属

コメント (2)
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