599 薔薇の呼気重たく深く匂うなり 薪
ある句を「佳い句だなあ」と思って、このブログに載せようと文章を考え始めるのだが、どうしても文が思い付かないことがある。丸二日も考えて、とうとう諦めることさえある。
その逆に、俳句は余り評価できないのに、文が出来てしまうこともある。又、文が先に出来て、付け足しに下らない俳句を作る場合もある。
実際毎日のことだから、ブログに費やす時間はせいぜい長くて1時間が限度であり、それ以上になると、仕事に支障が出る。
この句も、一旦選んだのだが、「呼気」が気になってしかたない。香りは、確かに「呼気」ではあるが、単に「息」で良いのではないか、それともいっそのこと、ない方が良いのではないか、などと考え始める。
更に「重たく深く」まで気になってきて、結局「五月の薔薇健気に淡く匂うなり」などと変えてしまった。原句をいじり過ぎて、とうとう別の意味の別の句になってしまった。
ヒメジョオン(姫女菀) キク科ムカシヨモギ属