一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

599  薔薇の呼気重たく深く匂うなり    薪

2012年05月30日 | 

599  薔薇の呼気重たく深く匂うなり     

 ある句を「佳い句だなあ」と思って、このブログに載せようと文章を考え始めるのだが、どうしても文が思い付かないことがある。丸二日も考えて、とうとう諦めることさえある。

 その逆に、俳句は余り評価できないのに、文が出来てしまうこともある。又、文が先に出来て、付け足しに下らない俳句を作る場合もある。

 実際毎日のことだから、ブログに費やす時間はせいぜい長くて1時間が限度であり、それ以上になると、仕事に支障が出る。

 この句も、一旦選んだのだが、「呼気」が気になってしかたない。香りは、確かに「呼気」ではあるが、単に「息」で良いのではないか、それともいっそのこと、ない方が良いのではないか、などと考え始める。

 更に「重たく深く」まで気になってきて、結局「五月の薔薇健気に淡く匂うなり」などと変えてしまった。原句をいじり過ぎて、とうとう別の意味の別の句になってしまった。

ヒメジョオン(姫女) キク科ムカシヨモギ属