一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

665  韓国の靴流れ着く夏の暮   實

2012年08月06日 | 

 (かんこくの くつながれつく なつのくれ)

 韓国の川にゴミを捨てれば、黒潮から別れた対馬海流に運ばれて、自然と出雲などの日本海沿岸に漂着する。それと同様、開闢以来2000年間に、朝鮮半島から渡って来た、渡来人は1千万人以上とも言われている。

 渡来人によって縄文人が駆逐され、大和朝廷が成立したのであり、現在の日本人のほとんどは縄文以後の渡来人の末裔であるらしい。DNA鑑定によれば、これに北方系と南方系が加わるようだ。

 藤村の詩にある「椰子の実」などの自然物ではなく、今や靴やペットボトル、や油の固まりなど科学製品が流れ着くのだから、嫌な時代になったものだ。

 「流れ着く」を使うことによって、作者がそういう現代批評の精神をもって、この句を作っただろうことは、容易に想像される。

 オニユリ(鬼百合)ユリ科 ユリ属

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