一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

666  立秋や蝉の音にこそ驚きぬ

2012年08月07日 | 

(りっしゅうや せみのねにこそ おどろきぬ)

 今日は立秋である。「今日から秋」と言う意味なのだが、現代俳句協会編の「現代俳句歳時記」では、夏に分類されている。新暦の8月を夏にすることによって、広島・長崎の原爆忌や敗戦忌(終戦記念日)、朝顔や西瓜なども夏に組み入れられた。

 植物や動物をどこに入れようとかまわないが,立秋を夏に入れるとは、どういう歴史観を持っているのか、疑ってしまう、と言うよりその無節操に呆れてしまう。

 そんなことより、歳時記で困るのは明治以前の節句や忌日、祭などの行事である。例えば、お盆は本来、旧暦の7月15日満月に行われねばならないが、明治に新暦になってから、新暦の7月15日に行ったり、一月遅れの8月15日に行われたりしている。新暦と旧暦がごちゃごちゃになって迷惑しているのだ。

 さて、夏の蝉に分類されている「みんみん」が鳴き出した。つくつく法師と共に、私にとっては秋の歳時記に入れたい蝉である。

キョウチクトウ(夾竹桃)  キョウチクトウ科キョウチクトウ属

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