(そうじせんたく はやしんりょうを つかいきる)
「新涼」とは、秋になって初めて覚える涼しさで秋の季語。「涼し」「朝涼」「夕涼」などは、暑さの中の夏に覚える涼しさで夏の季語。ややこしいと言えば、確かにややこしいが、こういう俳句独特の取り決めに文句を言っても始まらない。
それにしても「新涼」とは、なんと美しい言葉だろうか。多くの人々が、歳時記からこういう言葉を発見して、俳句の虜(とりこ)になってゆく。
この句の「新涼」は、「朝涼・あさすず」と言えるもので、早朝の掃除洗濯が終わったら、早30度を越えるような残暑になったのだろう。
キンミズヒキ(金水引) バラ科の多年草