一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

681  うつぶせの顔のつぶれて夏の果   浩子

2012年08月22日 | 

(うつぶせの かおのつぶれて なつのはて)

  夏の終わりを「夏の果」という。この頃、ようやく涼しくなって朝晩の寝苦しさから解放され、熟睡できるようになった。

 この句の「顔のつぶれて」というのが、実に面白い。この句の主人公が誰かを考えると、作者が女性だから、子供か夫ではないだろうか。まさか作者自身のことではあるまい。作者であるとすると・・・・想像するのは止めておこう。

 畳などの固いものにうつ伏せに寝れば、模様が顔に型押しされ、つぶれたようになる。だから、酔っ払って畳にうつ伏せで寝ていた、ざんばら髪の亭主が最もふさわしいだろう。

富士山(十国峠より)

コメント
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