キマグレ競馬・備忘録

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F1 ベルギーGP

2010年08月30日 | Sports
F1ベルギーGPは、ハミルトン選手が優勝しました。
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小林が8位入賞=優勝はハミルトン―F1
【スパフランコルシャン(ベルギー)時事】自動車のF1シリーズ第13戦、ベルギー・グランプリ(GP)は29日、当地で決勝が行われ、17番手発進の小林可夢偉が8位に入る健闘を見せた。小林の入賞(10位以内)は2戦連続で今季5度目。山本左近は20位で完走した。 予選2位のルイス・ハミルトンが逆転で今季3勝目、通算14勝目をマーク。2位は予選トップのマーク・ウェバー、3位はロベルト・クビツァだった。
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昨夜見たF1ベルギーGPは、とても面白いレースでした。天候の変化とそれを予測したタイヤ戦略の違いで結果が大きく分かれてしまったようです。
今年のF1は昨年より面白いことは間違いないです。理由は、燃料を無給油にしたこと。もうひとつの理由はポイントシステムの変更です。昨年までは燃料をできるだけ軽くして走り、給油とタイヤ交換を同時に行うのが最も効率が良いことから、各チームとも全く同じ戦略を取ることが多く、結果として退屈なレースになることが多かったように思います。しかし、今年のレギュレーションでは昨年同様タイヤ交換が必須というのは同じですが、給油ができないことから、各チームとも燃料の減り方とタイヤの磨耗時期を見極めることが駆け引きのポイントとなって、そのタイミングが結果に大きく響いているようです。またポイントも10位まで与えられ、ポイントが取り易くなったことで、残り6戦となった現在でも10位までチャンピオンの可能性が残されており、自然とポイント争いが激しくなる傾向になっています。(自力でチャンピオンになれるのは5位のアロンソ選手まで)このような状況の中、今年は天候不順という影響も大きく、特にベルギーのスパでは山間部にコースがあるために雨の降り方が大きく影響します。
今回のレースも、天候の影響を最も受けたのがアロンソ選手で、予選の失敗、雨を予測したタイヤ交換時期のミス、最後は雨天のドライブミスで結局リタイヤしてしまいました。アロンソ選手は速いドライバーですが、どうも状況判断や駆け引き等の戦略が上手くないようで、今回もギャンブルして失敗してしまいました。次に雨の餌食になったのはヴェッテル選手で、堅実に走っていたバトン選手のオーバーテイクに失敗して側面に突っ込み、バトン選手をリタイヤさせた後、リウッツィにもぶつけて自分の車のリヤタイヤをパンクさせ、結局下位に沈んでしまいました。ヴェッテル選手はとても速いドライバーですが、上手いドライバーとは言えないようです。とにかく今年は接触やクラッシュが多過ぎて、レース後に謝罪ばかりしているのが気になります。まだ若いとは言え、レースキャリアは小林選手よりもはるかに長いわけですから、そろそろ大人になって欲しいです。
こんな中で、早めの戦略的なタイヤ交換を済ませた小林カムイ選手は堅実に走って8位に入賞しました。予選17位からのスタートで入賞しましたが、最近よく見せる彼のクレバーなレース運びだったと思います。ヴェッテル選手も小林選手の冷静なドライブを真似て欲しい。また天候の変化を読んで、こちらも戦略的なタイヤ選択でロングランを敢行したメルセデスの2人は、雨を待ってタイヤ交換を行い入賞しました。
最後に優勝したハミルトン選手は、下位のドタバタを尻目に一度危ない場面があったものの、他を寄せ付けない速さでした。彼が独走し始めると見ていてとても退屈です。そういう走りが、彼にとって最も安全なレースであることは間違いないのですが、、。
それはともかくとして、今回のベルギーは次に何が起こるか判らないような、とてもスリリングな展開で最後まで目が離せないレースだったと思います。こんなレースが続けば、今年のF1は最後まで楽しめると思います。

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