夏の高校野球は、沖縄の興南高校が優勝しました。
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興南、悲願の沖縄初V=県勢初出場から52年―東海大相模を圧倒・高校野球(時事通信)
深紅の大優勝旗、初めて沖縄へ―。第92回全国高校野球選手権大会最終日は21日、甲子園球場で決勝が行われ、興南(沖縄)が東海大相模(神奈川)に13―1で大勝し、初優勝した。沖縄県勢として、1958年に首里が初出場してから52年で悲願の選手権大会初制覇。史上6校目の春夏連覇も達成した。興南は四回、打者11人で7安打を集めて一挙に7点を先取。五回に1点、六回にも我如古の3ランなどで5点を加え、先発全員の19安打で圧倒した。エース島袋は9安打で完投。東海大相模は一二三が打ち込まれ、6回を投げて降板。反撃も1点にとどまり、40年ぶりの優勝はならなかった。
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学生の頃は郷土を応援する気持ちで高校野球中継をよく見たものですが、社会人になってからはほとんど見なくなりました。それでも高校野球のシーズンになると、母校の試合結果や故郷の出場校の試合の様子が気になります。(残念ながら今年はどちらも早々に姿を消してしまいました)
今年は、沖縄の興南高校が悲願の全国制覇を成し遂げました。春の選抜で勝ってから前評判が高かったチームですが、まさか春夏連覇というのは想像していませんでした。日本の辺境から参加する地勢的なハンデをものともせず、関西・関東の強豪校と互角以上の試合を見せてくれてとても爽快な気分でした。また派手なガッツポーズや雄叫びを上げる選手が多いなか、パフォーマンスを控えて礼儀正しく行動する選手達の姿も印象に残りました。一人ひとりの能力もありますが、チームとしての試合運びの上手さや、負けていても自分達の能力を信じて諦めない態度など、今後の高校野球の規範になるようなとても良いチームだったと思います。
久し振りに見た高校野球で気になったことがありました。
かつては同地区対決を防ぐために、東西に分けて抽選を行っていた記憶があります。でも今年は1回戦から隣県同士の試合が見られました。(以前から有ったのかもしれませんが)せっかくの全国大会なのに、まるで関東大会や九州大会のような地方大会みたいな組合わせになってしまうのはとても残念です。全国大会の意義というのは、単に全国のチームを集めて試合をするだけでなく、普段はやれないような遠い地域のチームと試合をすることで交流を深めたりすることにもあると思います。ベスト8あたりで隣県が試合するのは仕方ないと思いますが、せめて3回戦くらいまでは隣県が当らないような運営上の配慮が欲しかったです。また日程上の問題もありました。育ち盛りの高校生とは言っても、体力消耗の激しい夏の大会で、ナイターの第四試合をした翌日にまた第一試合でプレーをする(興南の例)というのは、日程の配慮も無さ過ぎるように思います。またピッチャーの準々決勝から3日続けて連投(東海大相模の例)というのも、体に負担を強いる過酷なスケジュールだと思います。MLBのように先発ピッチャーは100球までとか決勝前日は休養日にするとか、なんらかのルールや配慮が必要かもしれません。
高校生が普通に野球の練習をやっていても熱中症で倒れるような気候になりつつある日本ですから、運営する大人には、事故が起きる前にそれくらいの配慮をお願いしたいものです。