浅田次郎が90年代に書いた競馬エッセイです。登場する馬の名前が多少古かったり、JRAの馬券の種類が現状よりも少なくて、多少違和感を感じる部分もありますが、競馬の見方・考え方には納得できる部分が多いです。しかし、作家には競馬好きが多いのは何故だろうと思います。おそらく机に向かって文章を書くという地道な仕事のストレスを開放するには、競馬のようなアウトドアで、観客が一体になって興奮できるスポーツが合っているのかもしれません。馬を見ていると気持ちも癒されます。浅田次郎も作家になる前から競馬をやっていて、競馬歴30年以上の大ベテランです。これくらいになると自分のスタイルを確立しており、一言一言がとても参考になります。真似はできなくても、その考え方に学ぶところは多いです。
ちなみに彼の競馬本は好きですが、小説はまだ読んだことがありません。(^^;)