今年の春の短距離G1は、カレンチャンが制しました。
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【高松宮記念】カレンチャン秋春スプリントGI連覇!(サンケイスポーツ)
第42回高松宮記念(25日、中京11R、GI、4歳以上オープン、芝1200メートル、1着賞金9500万円=出走18頭)池添謙一騎手騎乗の2番人気カレンチャン(牝5歳、栗東・安田隆行厩舎)が好位から抜け出して優勝。昨秋のスプリンターズSに続くGI2勝目で、秋春スプリントGI連覇を果たした。勝ちタイム1分10秒3(重)。2着には3番人気サンカルロ、3着には1番人気ロードカナロアが入った。カレンチャンは父クロフネ、母スプリングチケット、母の父トニービンという血統。通算成績15戦9勝。重賞は11年の阪神牝馬S(G2)、函館スプリントS(G3)、キーンランドC(G3)、スプリンターズS(G1)に続く5勝目。池添謙一騎手、安田隆行調教師はともに高松宮記念初制覇。
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単勝10倍以内の人気の3頭、ロードカナロア、カレンチャン、サンカルロが下馬評通りの強さを発揮して僅差の決着となりました。カレンチャンは自在性と力強い末脚を持っていて、このレースも早めに先行して危なげない勝ち方でした。可愛い牝馬ですが、名前とは違って毎回横綱のような勝ち方で、短距離のウォッカと言ってもいいくらいです。池添騎手もやんちゃなオルフェーブルとは違って、この馬との相性はとても良いみたいです。落ち着いた騎乗で余裕の勝利でした。池添騎手はこれまで、多くのG1に騎乗し好成績を納めています。普段はそれほど勝ち星が多い騎手ではありません(昨年は59勝)が、G1はこれで18勝となり蛯名騎手と同じです。総じて大舞台に強い印象があります。今後のG1でも期待して良さそうです。2着のサンカルロは毎回追い込みが届かずというレースが続いており、今回も良いレースでしたがわずかに届かず、念願のG1制覇はなりませんでした。短距離G1は先行する馬が有利なのは間違い無いようです。東京や新潟に1200mのG1があれば、おそらくこの馬が勝っていたでしょう。
ロードカナロアは、まだ四歳ということで更なる成長が期待できます。カレンチャンの連勝が続くのか、新しい勢力が台頭するのか、また今年の秋のスプリンターSが楽しみです。