第73回オークスは、桜花賞馬ジェンティルドンナが勝ちました。
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ジェンティルドンナ、5馬身差圧勝で2冠制覇/オークス(netkeiba)
東京競馬場で行われた第73回オークス(3歳牝、GI・2400m)は、川田将雅騎手騎乗の3番人気ジェンティルドンナが後方追走から直線では外目を伸び、2番人気ヴィルシーナに5馬身差をつけ圧勝した。勝ちタイムは07年ローブデコルテの2分25秒3を1.7秒上回る2分23秒6(良)のレースレコード。さらに3/4馬身差の3着にアイスフォーリスが入った。1番人気ミッドサマーフェアは13着に敗れている。勝ったジェンティルドンナはこれで桜花賞に続く牝馬クラシック2冠制覇。2着も桜花賞と同じヴィルシーナで、ディープインパクト産駒は桜花賞、オークスともにワンツーフィニッシュとなった。また、ディープインパクト産駒はGI5勝目にして、初めて1600m以外のGI勝利を果たした。鞍上の川田将雅騎手はオークス初制覇。GIは08年皐月賞(キャプテントゥーレ)、10年菊花賞(ビッグウィーク)に続く3勝目で、すべてクラシックレース。今回は、桜花賞で手綱をとった岩田康誠騎手の騎乗停止に伴う乗り替わりだった。
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今年のオークスは、人気が割れて差の無いレースを予想していましたが、結果は桜花賞馬ジェンティルドンナの圧勝でした。2着も桜花賞と同じ2番人気ヴィルシーナで、ディープインパクト産駒の1-2フィニッシュです。ディープ産駒も2年目になってこの血統が強さを発揮してきたような印象でした。今日のレースでは、ジェンティルドンナの残り1ハロンの瞬発力は他を圧倒していました。一昨年のアパパネのように、牝馬3冠の可能性も高くなってきたように思います。秋にどのようなレースをしてくれるか楽しみにしたいと思います。
前評判の高かった1番人気ミッドサマーフェアは下位に沈んでしまいました。前哨戦の東京では圧倒的な強さだっただけに、意外な結果でした。この馬の成績を見ると、重馬場や小雨では良い結果を残していますが、晴れの良馬場ではいま一つですから、過去のレースは馬場状態の助けがあっての強さだったのかもしれませんね。秋の秋華賞まで時間がありますので、今回負けた馬もこの間に大きく成長するだろうし、出走できなかった馬にもチャンスがあると思います。ジェンティルドンナ対ライバルという構図で、秋も面白いレースを期待したいです。
ちなみに岩田騎手の乗り替わりで勝った川田騎手は、とてもラッキーでした。この時期に、オークスに乗れる馬が無かったというのは残念だったかもしれませんが、有力馬の替わりの騎手に指名されるというのは実力があればこそです。プレッシャーもあったと思いますが、代役としてきちんと結果を出したことで、また評価が上がると思います。来年は、自分のお手馬を上手く育てて出走して欲しいです。