今年のスーパーボウルは、レーベンズが優勝しました。
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レーベンズ12季ぶりV 史上初の兄弟監督対決は兄に軍配
米プロフットボール、NFLの第47回スーパーボウルは3日、ルイジアナ州ニューオーリンズのスーパードームで行われ、レーベンズ(アメリカン・カンファレンス=AFC)が34―31でフォーティナイナーズ(49ers、ナショナル・カンファレンス=NFC)を振り切り、12季ぶり2度目の優勝を果たした。レーベンズは最優秀選手に輝いたQBフラッコが前半だけで3TDパスを決め、第3クオーター開始早々のWRジョーンズのキックオフリターンTDで28―6とリードを広げた。停電による30分以上の中断後は49ersの反撃に遭い、第4クオーターに2点差まで追い上げられたが、FGで突き放した。史上初の兄弟監督による対決で、レーベンズは兄ジョン・ハーボー、49ersは弟ジム・ハーボーが指揮を執った。(共同)
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朝起きてテレビのスイッチを入れたら、スーパーボウルをやってました。
90年代にサンフランシスコ・フォーティナイナーズが強かった時代によく見ていましたが、名QBのジョー・モンタナが引退した後は、あまり見ていませんでした。今回は初の兄弟監督、フォーティナイナーズの復活ということもあって話題も多く、アメリカンフットボールの醍醐味を味わえる素晴らしい試合になりました。
前半はレーベンズの攻撃が面白いように決まり、第3クオーターのキックオフリターンTDが決まった時は、これで試合が終わったような感じでした。しかし、停電の中断の後はフォーティナイナーズの方に流れが変わり、レーベンズは防戦一方で2点差まで詰め寄られましたが、そこから粘り、攻守の駆け引きがあり、結果として時間配分を考えながら戦術を駆使した兄ジョン・ハーボーに軍配が上がりました。この試合は、アメリカンフットボールのあらゆる戦術、意表を突いたプレー、時間戦略、流れを変えたミス等、いろいろな要素が含まれていて、特に後半が面白かった。試合で鍵になったのは時間の使い方です。最後のレーベンズの攻撃は、どんなプレーをすれば勝ちに持ち込めるかという点だけに的を絞ったプレーで、基本となる陣地挽回のプレーではなく、ボールを持った選手が時間を使うために「逃げ回る」というプレーに徹したことが勝利に繋がりました。相手に反撃の時間を与えないことが、最大の課題で、それを達成するためのプレーを心がけたという事でしょう。まあ、相手には狡賢いプレーに見えたかもしれませんが、ルールに従っている限りどんなプレーでも終わってしまえば不問にされるのがスポーツです。その点で兄の監督の方が一枚上手だったように思います。
とにかく、スーパーボウルの名に相応しい面白い試合でした。