2015 G1天皇賞（春）

＜競馬＞ゴールドシップ悲願のＶ…天皇賞(毎日新聞)
中央競馬の第１５１回天皇賞（Ｇ１）は３日、京都競馬場の芝３２００メートルに１７頭が出走して行われ、単勝２番人気のゴールドシップが３分１４秒７で優勝し、賞金１億５０００万円を獲得した。Ｇ１・６勝目で天皇賞は初制覇。横山典弘騎手は天皇賞４勝目で、春は３勝目。須貝尚介調教師は天皇賞２勝目で春は初勝利となった。ゴールドシップは最後の直線で先行馬をかわし、外から追い込んだ７番人気のフェイムゲームを首差に抑えた。３着は１０番人気のカレンミロティック。１番人気のキズナは伸びず、７着だった。
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先月の皐月賞も面白いレースでしたが、今年の天皇賞（春）は長距離レースらしい駆け引きが見られた大変面白いレースでした。今回の主役は、京都ではあまり実績が無いゴールドシップ。この馬はG1 5勝の実績があり、長距離レースに必要なスタミナがあるのは間違い無いのですが、京都の高速馬場に対応できる瞬発力が無いというのが定説?になっていました。競馬記者のほとんどがこの点を問題視して、1着予想から外す人が多かったようですが、結果として横山騎手の素晴らしい騎乗で勝利することができました。スパートを掛けたのが、ゴールから6ハロン以上も手前の坂で、普通はここでスパートすると最後まで持たないはずなのですが、馬の力を信じてうまくコントロールしながら最後までスピードを維持させ、2着に追い込んだフェイムゲームを首差に抑えてゴールすることができました。スタートからゴールまで、ハラハラするようなレースでしたが、終わった時に爽快感を感じる素晴らしいレースだったと思います。競馬予想は、馬の能力を重視して予想してしまいますが、このような長距離レースは騎手の力も大きいと思います。今回のレースは、横山騎手の力が大きかった。2着の北村騎手は、もう一歩でしたが、3着に逃げ粘った10番人気のカレンミロティック蛯名騎手も素晴らしかった。改めて競馬における騎手の存在の大きさを感じたレースでした。
ちなみに馬券は、競馬記者予想で人気だった１～５番人気の三連複で買ってみましたがハズレでした。ゴールドシップは予想通り来ましたが、キズナは7着（距離の壁でしょうか）、ラストインパクト4着（もう一歩でした）、評価が高かったサウンドオブアースは9着（乗替りで馬と相性が悪かったのかも）、アドマイアデウスは15着（これは大惨敗）でした。結局、末脚の鋭さよりもこの距離に対応できるスタミナがあるかどうかが、ポイントだったような気がします。G2,G3を快勝した馬でも、天皇賞（春）の特殊な舞台では、なかなか能力を発揮させるのは難しいのかもしれません。まあ馬券はともかく良いレースが見られてとても満足の1日でした。