この春は、引退する馬が相次ぎました。
【桜花賞馬ハープスターが引退、繁殖入り】
昨年の最優秀3歳牝馬ハープスター(牝4=松田博)が現役を引退することが決まった。7日、馬主のキャロットクラブのホームページで発表された。通算11戦5勝。主な勝ち鞍は14年桜花賞、14年札幌記念、14年チューリップ賞、13年新潟2歳S。
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とても鋭い脚を持った良い馬でしたが、早くも引退してしまいました。3歳時の活躍を見て、この馬はG1をいくつか獲れるのではないかと期待したのですが、桜花賞のみのわずか1勝で終わってしまいました。昨年の凱旋門賞での活躍が、この馬のハイライトだったかもしれません。
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【重賞9勝のセイクリムズン引退、種牡馬となる予定】
11年の根岸Sなど統一重賞を含め重賞9勝のセイクリムズンが、8日付で競走馬登録を抹消される。通算60戦16勝(うち地方26戦7勝)。獲得賞金は5億7129万2000円(うち地方3億830万円)。 今後は種牡馬となる予定だが、繋養(けいよう)先は未定。
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9歳までよく走りました。あまり話題になることもなく成績も地味な印象ですが、それで獲得賞金5億7千万円は凄い。脇役で頑張ってましたが、できればG1を獲らせてあげたかった。
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【ウインバリアシオン登録抹消、今後は種牡馬の予定】
14年日経賞(G2)を制したウインバリアシオン(牡7、松永昌)が7日付で競走馬登録抹消となる。当初乗馬の予定だったが、6日にJRAが種牡馬の予定と発表した。繋養先は未定。ダービーなどG1で4度2着となったが勝利に届かず、先週の天皇賞・春で12着入線後、左前浅屈腱不全断裂で 競走能力喪失と診断された。JRA通算23戦4勝。重賞は他に11年青葉賞(G2)の計2勝。付加賞を含む総 収得賞金は5億7994万6000円。
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三冠馬オルフェーヴルの好敵手。オルフェーヴルがいなければいくつもG1を獲れたと思いますが、逆の意味で相手に恵まれない不運な馬でした。それでも一流馬を相手に一歩も引かないレースを続け、よく健闘したと思います。
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【ホエール引退、左前脚不安ヴィクトリアM断念】
12年のG1ヴィクトリアマイルなど重賞5勝のホエールキャプチャ(牝7、田中清)が引退することが3日、分かった。前走阪神牝馬Sで9着に敗れた後、ヴィクトリアMを目標に調整していた。オーナー関係者によると、左前脚に不安があり、3日の1週前登録を見送った。10年の阪神JFで2着に入り、 3歳時は桜花賞2着、オークスと秋華賞で3着に入るなど牝馬G1戦線を盛り上げてきた。今後については今週中に関係者で協議され、故郷の千代田牧場で繁殖入りする予定だ。
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デビュー時から応援してきた馬で、不人気な時に好走して高配当を頂いてきました。同世代の阪神JFレーヴディソールも、桜花賞のマルセリーナ、オークスのエリンコート、秋華賞のアヴェンチュラははサッサと引退してしまいましたが、ホエールキャプチャは、この世代で最後まで残り、よく頑張ってきたと思います。脇役的な地味な馬でしたが、ヴィクトリアマイルでG1を獲った時は、とても感動しました。引退は残念ですが、今度は繁殖牝馬として良い仔を生んで欲しいものです。