キマグレ競馬・備忘録

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JRA賞の話題 BCディスタフ優勝 マルシュロレーヌ落選

2022年01月15日 | Horse Racing
先日発表されたJRA賞で、昨年のアメリカ・ブリーダーズカップディスタフG1優勝馬マルシュロレーヌが落選した事について話題になっているようです。
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【JRA賞】米ダートG1制覇のマルシュロレーヌは特別賞受賞ならず by日刊スポーツ
昨秋にBCディスタフを制し、日本調教馬として史上初めて米国のダートG1を制す快挙を成し遂げたマルシュロレーヌ(牝6、矢作)だが、特別賞受賞は成らなかった。特別賞は記者投票で決まる部門別の表彰とは異なり、特別に表彰すべき対象がいる場合に受賞馬選考委員会内で議論し、JRAに推薦されるもの。マルシュロレーヌは最優秀ダートホース部門で47票を集め2位。最優秀4歳以上牝馬部門でも2票、年度代表馬部門でも1票が入った。8人で構成された受賞馬選考委員会内でも、特別賞について検討する声が上がり、功績が議論されたが、「ダート部門でもう少しテーオーケインズに肉薄していれば」、「日本の競馬の歴史としてはすごいことだけどライトファンの認知度などを考えると、歴代の受賞馬との比較で少し弱いのでは」という意見があり、規定である4分の3(6票)以上の賛成を得られず、見送られることとなった。
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JRA賞の発表を聞いた時、気になっていたのがこの馬の扱いでした。表彰の10部門に名前は無く、特別賞さえも与えられなかったことが話題になっているようです。
マルシュロレーヌは、日本馬として歴史上初めてアメリカの最高峰レースの1つを制覇しましたが、日本ではJRA重賞の実績も無く、他を圧倒するような凄いレースをやったことも無いことが評価されなかった理由なのかもしれません。期待していなかったが「たまたま適性と展開が向いて勝ってしまった」という扱いです。でもそれでも海外で長年勝てなかったダートG1を制覇したのだから、個人的には特別賞を与えても良いような気がします。「運も実力のうち」です。たとえ一発屋であっても歴史に残る偉業なのです。
そもそもJRA賞は「ダート馬に冷たい」制度で、10部門のうちダート馬の表彰は「最優秀ダートホース」の1部門のみ。芝馬が、年度代表馬と2歳、3歳、4歳以上で牝馬、牡馬別、最優秀短距離馬を分けて8部門表彰されるのに対して、ダートホースは障害馬と同じ1部門のみ扱いになっています。(レース数は圧倒的に違うのに、、)
日本では、中央競馬は芝、地方競馬はダートという棲み分けになっているので、芝馬重視は仕方ない事かもしれませんが、せめてダート馬も年度代表ダート馬、最優秀ダート牡馬、最優秀ダート牝馬と3部門くらいあっても良さそうな気がします。それと芝馬で海外G1で3勝したラヴズオンリーユーの扱いも小さいようです。「JRA」賞ですから、やはり国内JRAの実績優先という事なのか、或いは投票した記者が日頃お世話になっているJRAに忖度しているのか。
いずれにしても、BC優勝馬の扱いを見て色々考えさせられたJRA賞でした。

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