キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

本「漂流者は何を食べて来たか」

2022年01月26日 | Book
椎名誠のエッセイを読みました。
この本は、漂流記マニアの著者が「漂流者たちの食べ物」をテーマに考察したエッセイです。 著者は、これまでに70冊以上の漂流記を読んでおり、漂流記は大別して事故や事件による予期しない漂流と、学術的な実験的漂流があると言います。 前者はサバイバルで食べ物を手に入れるための苦難の記述が多く、後者は食物に不自由することがない気軽な漂流。 同じ漂流でも雲泥の差があるようです。 自分も漂流記には興味があって、最初に選んだのは著者と同じジュールヴェルヌの十五少年漂流記でした。 孤島で仲間たちとどう生きるかワクワクして読んだ記憶があります。 大黒屋光太夫の物語「おろしや国酔夢譚」、キャラハンの「大西洋76日間漂流」、「エンデュアランス号漂流」も印象に残る漂流記です。 著者は、多くの国過酷な地域での体験もあり、この本の中でそれを併せて紹介していて大変面白かった。 現代の情報技術や機器があれば、ある程度は安心感もあると思うけれど、それでも漂流は恐ろしい。 食がテーマのエッセイなので、食べ物は色々出てくるけれど、読んだ印象として、亀、シイラ、トビウオ、海藻などが多かった。海面に近いところにいる生き物しか取れないのだから、大体同じものになってしまうのだろう。 海に出るときは、海生生物の習性や捕り方を知っておくことも必要だ。 とは言っても、そもそも船に乗る機会が少ないので、漂流するような状況はないのですが。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする