著者は、元白バイ隊員。警察組織の仕組みから白バイ隊員になるまで、日常の仕事や仲間とのエピソードなど、著者の経験を詳細に紹介した本。白バイ隊員の内情を知ると軍隊のようであり、公務員のようであり、会社員のようでもある。日常業務は交通違反の反則切符を切ること。ノルマもあって、それに苦しむ隊員もいるらしい。違反者との会話術も重要で、いかに相手の気持ちを抑えて反則金を取るかがテクニックになる。ノルマの達成度が内部公開され、競争心を煽る仕組みもある。これは会社員も同じ。白バイ隊員は、バイクへの憧れだけでは務まらない。 会社員同様、仕事であることには変わりない。ただバイクを使う仕事という違いだけ。著者は、それでも大好きなバイクに乗れる幸せを感じていたようだ。
他の手記と違って少し物足りなかったのは、組織内の話が多く、違反者との困った話や面白い話のエピソードが少ないこと。警察という職務上、それは明かせないのかもしれない。
他の手記と違って少し物足りなかったのは、組織内の話が多く、違反者との困った話や面白い話のエピソードが少ないこと。警察という職務上、それは明かせないのかもしれない。
因みに私は今までに交通違反の経験が3回あるが、白バイ隊員にはお世話になっていない。最初は、通行区分違反。通学時間帯に通ってはいけない道を知らずに通ってしまった。解除まであと2分だったのに、ニヤニヤ笑いの警官は見逃してくれなかった。次は、助手席の友人に指示された通りに交差点を右折したら、そこは右折禁止だった。右折待ちの時に、その先に警官が2人いるのが見えていたので、友人に「警官がいるけど、この道に曲がって大丈夫か」と聞いたら、「いつも使っている道だから大丈夫」と言われた。入っていくと案の定、警官が通せんぼして「君は、道路標識を確認したか」と聞かれ、「見ていない」と答えるとニヤニヤしながら反則切符を切った。それを見ていた助手席の友人の顔が引きつっていた。(^^) 最後は、駐車違反の代理。妻の車が駐車違反でレッカー移動されてしまい、妻に「もう残り点数が無い」と泣きつかれて(妻は私より運転が荒い)、渋々代理で警察署に出頭した。これで10年間無違反のゴールド免許から降格。結局、自己責任だったのは最初の違反だけ。あとの2回は、無実の罪。(泣)