T-4が着陸した後、プログラムでは1時間のインターバルがあり、いよいよサンダーバーズの飛行です。その前に昼食を取ろうということになりましたが、雨が降りっ放しで外では食べられないくらいです。雨宿りが出来る格納庫も人で一杯になっており、いったん基地の外にある駐車場(駐車場まで徒歩15分)へ撤退して昼食を取り、身軽な格好にして改めてエプロンへ行くことにしました。前半のプログラムが終わっても、まだまだ人が増え続けています。雨が降っているのに、帰る人はほんのわずかでした。みんなバーズのフライトに期待しているようです。でもこの条件だとかなり厳しい(ブルーだったら中止は間違いない)と思いました。昼食を取っていたら、急に音楽が鳴り出して、何かの騒音が聞こえてきました。
11時20分頃、物凄い轟音と共にバーズ4機が離陸していきます。その後はソロ機が1機づつ離陸して飛行開始です。駐車場からは直線で約500mくらいですが、さすがに遠いのと電線などの障害物が邪魔になってあまり良い写真が撮れません。またブルーよりも最低高度が低く(ブルーの半分くらい)建物の陰に隠れてしまいます。その頃から雨がまた強くなり写真を諦めてビデオに変えたところ、基地上空を密集隊形で編隊飛行した後、途中で展示飛行を止めてしまいました。暫く待っていましたが、再開する様子が伺えなかったので、撤収を決めて駐車場を後にしました。信号待ちしていると、単機でのフライトや5機での航過飛行を再開したようでしたが後の祭りです。まあ、諦めも肝心(道路が混まないうちに帰れる)と気持ちを切り替えて浜松を後にしました。
わずか10分程度のサンダーバーズ見物でしたが、F-16というブルーのT-4よりも大型の機体なのに、編隊飛行では機体の間隔が狭くて且つスピード感溢れる演技が特徴です。今回は天候の影響もあって、「さわり」くらいしか見ることができませんでしたが(それも遠くから)、普段見ているブルーとの違いは実感しました。できれば近くで好天の下でフル演技が見たかったですが、またいつかのお楽しみにしたいと思います。今回は米軍のチーム参加ということもあり、自衛隊もかなり力が入っていたようで、航空祭の運営、展示内容、プログラムの進行ともに今まで見た航空祭の中では、内容的にはベストだったと思います。飛行高度も米軍基準なのかかなり低くて、迫力ある飛行が楽しめました。いつもこれくらいの内容なら満足感も違うのでしょうけど、他の基地ではいろいろ制約も多かったり、運用や準備の時間も無かったりするのかも。あとは天候ですが、こればかりはベストでなかったのが残念でした。