「船体解剖図」という本を読んでいたら、子供の頃に乗った船の事を思い出しました。
1969年春から3年間、父の転勤で奄美大島に住んだことがあります。長崎の幼稚園を卒園したばかりで、初めての引越し。長崎から汽車で移動し、鹿児島から乗船しました。夕方、鹿児島港を親戚に見送られて出港し、約14時間の船旅。翌朝、雨で煙った奄美大島の名瀬港に着きました。岸壁には大勢の出迎えの人達がいて、親に連れられて船を降りた記憶があります。
初めて乗った船は、「照国丸」。1500トン級の貨客船でした。大きな船に見えましたが、鹿児島湾を出ると揺れに揺れ、母は船酔いで気分が悪く、ずっと2頭船室で寝ていたと言います。父は、若い頃、2年間漁船に乗り海上勤務の経験があったので、全く船酔いしなかったようです。ネットで当時の船の写真を探していたら、どなたが撮られたのか判りませんが、いくつか掲載されていて懐かしい気分になりました。
★初めて乗船した船「照国丸」。船首のカラーリング(青だったと思う)がカッコ良かった。
★鹿児島への帰省で何度も乗船した「興南丸」。720トンの船ですが、よく揺れて船の「醍醐味」が味わえました。鹿児島への帰省時や隣の喜界島へ遊びに行った時も乗船しました。
奄美航路で一番お世話になった船です。
★「はいびすかす」奄美航路の2000トン級新造船で、ライトブルーの船体にハイビスカスの花が描かれたオシャレでカッコイイ船でした。
いつか乗ってみたいと思ってましたが、父の福岡への転勤で夢叶わず。
海外クルーズ、船旅への憧れもありましたが、コロナ禍が打ち砕いてしまいました。(涙)