カンガルーの話を聞いてから、山道はまだまだ続きます。かなりな急カーブをぐるぐると登って行くのですが、このカーブの曲がり具合も、周囲の山の雰囲気も、私の住む場所にある山のドライブコース、「○○ライン」の道路とそっくりでした。驚いてしまいます。アスファルトの道も、道の古び方もよく似ています。まるで自分の地元に戻ったような錯覚に襲われます。
しかし、時間的にも瞬時にここから日本国内に戻るという事は無理な相談というものでした。この時、いくら精神的に不安定な自分だったとしても、瞬間移動できない事は十分理解できていました。やはり此処はオーストラリアのケアンズ、もうキュランダになるのでしょうか、その地で間違い無いのだと確信していたのでした。
バスは無事レインフォレステ―ションの駐車場に着きました。何事も無くて良かったと皆にこやかに最初の観光施設へと入って行きました。熱帯雨林系の木造りの建物のようです。見た目にもその雰囲気がありました。皆ワーッと、日本とは建物が違うという感じで異国情緒を感じると笑顔になりました。そして一気に観光ムードが盛り上がって来ました。
(写真:レインフォレステーションのパンフレット。私達は駐車場から一時レストランに入りました。)