さあ出発するから、という事で皆が機内に戻ってみると、機内には下りずにいた人がいたのかどうか、もう2、3人乗り込んでいる人がいました。ここまで来たのと同じ機体だったのかどうかも不明ですが、下りなかった人がいるのなら当然同じ機体ですね。私にはどうもよく分からないのです。
再び機内に乗り込んでからの席は、来た時の、進行方向に向かって右の座席の窓際から、左の座席に移ったような気がします。これも記憶がはっきりしません。多分窓際になったと思うのですが、通路側であったかもしれません。まぁ、兎に角無事アリススプリングスの空港を後にしました。ここから先は地表を見下ろしながら進んだようです。この先の空は晴天だったのかもしれません。
メモによると、
「エアーズロックの赤茶土印象的、塩だまりの湖、空より水色」
とあります。水溜り等の池や湖ではなく、塩の結晶が広がった塩湖に空の色が反射して映っていたようです。空から見ると白や水色、輝くように発色している等、色々な色に見えた湖です。勿論美しい光景でした。私はこれは初見聞でした。
覚えている説明では、このエアーズロックの土の色は土の中に多く含まれている鉄分のせいだという事でした。エアーズロックという岩は一枚岩の砂岩だという事でした。私は砂なら脆いのではと思いましたが、如何してなかなか泥岩のような滑らかな見た目の硬い岩でした。滑るというような粘度でもなかったので、やはり砂なのかなと思うと、とても微細な砂の固まった物なのでしょう。確りとした硬度を足下や鎖を繋いでいた打ち込まれた杭に感じた登山でした。登山は到着した翌日の事です。