Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

美湾

2017-11-23 16:52:19 | 日記

 他にどう探しようもなく、思いあまった私は彼等に話を続けました。 

「ガイドさんの話では、スーパーマーケットに売っているからぜひ手に入れてください。という話だったので、ここにあるはずなんですが。」

殺虫剤や蚊の虫除けなら棚にあるんですが、ハエ用の物が無いようなので困っているんです。と、説明してみます。

「こちらは乾燥していて、ハエが人の目や鼻などの粘膜の湿り気に水分を求めて寄って来て不快だから、是非ハエ除けの商品を手に入れてください、とガイドさんに言われたんですが…。」

顔を曇らせて、無いならしょうがないわと私が諦め顔になった時、相手の1人がピンと来たようでした。

 「それ、ハエもそうだけど、虫よけのネットの事じゃない。」

というような話になり、彼等の内の2人ほどに無事に虫よけネットの売り場迄案内していただきました。私はネットが四角四面に折りたたまれて、きちんと透明なビニール袋に入れられ、一面深緑の壁のようになっている棚を目にしました。棚の商品の真ん中が窪みになっています。お客が取り出しやすい所から無造作に袋を取り出していった雰囲気がありありと分かる商品棚でした。

 私は自分が思い描いていたハエ除け商品との大きな違いと、商品棚に施されたお客達のあからさまな痕跡に、思わず目を見開いて目玉を白黒させてしまいました。てっきり薬剤だとばかり思っていたのです。しかも凄い買い方です。

 「僕たちのガイドさんはちゃんと説明してくれましたよ。」

案内してくれた男性の1人が結構しっかりした口調で私にこう言うと、そのままサッサと彼らは引き揚げて行ってしまいました。私は棚に山のようにある深緑の商品を前に、暫くポカンと袋達の中に空いた穴を眺めていました。が、漸くその袋の内の1つを手に取り文字を読んでみました。どうやらこれで間違いなさそうです。

「虫よけネットだったのか…。」

絶句でした。

 

    (写真、左から、虫よけネットを折りたたんだ物、こんな感じの四角いコンパクトな形で透明袋に入れられて売られていました。その袋が棚にびっしりと積まれてきちんと並んでいました。その積まれた袋の中央、人の手の届きやすい所にかまくら風の穴が開いていました。約40センチくらいの袋の洞窟です。私も取りやすいと言うと、その袋で出来たかまくら内の商品でした。変にキチンと積まれた塊の中から引っ張り出すと、積まれた袋が崩れたかもしれません。日本では見ない商品棚の不思議な光景でした。紺色のアイカバーは飛行機の中に有ったサービス品です。記念に持ち帰り未だ未使用です。

2番目の写真は、ネットを広げた所。上の迷彩柄の所が頭になります。

3番目の写真は、ネットを被るとこんな感じになるという見本です。養蜂家の方もこんな感じのネットを被っていますね。

4番目の写真は、ネットの上から帽子を被ったところ。首周りにもゴムが入っているので、下からの虫の侵入も防いでくれます。結構優れもののネットです。私があまり使用しなかった事もありますが、未だに破損個所が無く何時でも使用可な状態です。)


美湾

2017-11-23 16:49:18 | 日記

 私は教えられた通りにゲートを潜り道を歩いて行きました。成る程、教えていただいた所にスーパーマーケットは在りすぐに分かりました。外側だけでなく、中の壁も白い色だけにとても清潔に見えます。食品も勿論ありましたが、雑貨なども多く、どちらかというと日本のホームセンターの様な棚や商品の並び方でした。

 『ハエ除け、ハエ除け…』

と、私は虫よけの置いてあるコーナーを探します。この時の私は蚊などを避ける虫よけスプレーかクリームのような物を思い描いていました。それらしい商品の並んでいる棚を探してみますが、ハエ除けと書かれた商品が見当たりません。私はぜひハエ除けが欲しかったので、せっせとそこに並んでいる商品の英語を読み取ろうと努力しました。

 『ハエだからFly何とか、よね。』と思います。Killでは違うなとスプレー缶を見ながら思います。私だって殺虫剤を体に吹き付けようとは決して思いません。慎重に商品の外観と英文字を眺めます。しかし、私はここでどうしてもハエ除けの商品を特定する事が出来ませんでした。

  仕方がないので、別の商品で欲しい物を見て回っている内に、私はまたもや日本語に気付きました。見ると、同じ通路の向うに大学生らしい若い数人が彼是話しながら棚を見ています。これはチャンスです。私は急いで彼らに近付いて行きました。

 「すみませんけど、ハエ除けのスプレーか何かが、何処に置いてあるかご存じないですか?」

「ハエ除けスプレー?」

皆知らないなぁ、そんな商品、お前見たかい?などと話しています。

変だなぁと私は思いました。このお店の中にあると聞いて来たのですから。本当に無いのでしょうか?


美湾

2017-11-23 16:01:33 | 日記

 マウントオルガ等のサンセットツアーの話に入る前に、スーパーマーケットやレストランでの思い出を書きましょう。行ってみるとそれなりに思い出は出来るものです。

 ホテルの部屋に手荷物を置いた私は、地図を頼りに、ガイドさんからぜひ手に入れてくださいと言われていたハエ除けの品を買おうとスーパーマーケットに出掛けました。1人旅でしたから、誰かと待ち合わせして出かける訳ではなく、呑気にホテルの正面玄関から1人で出て行きました。

 地図を見ながらそれらしい方向へ進んでみましたが、スーパーマーケットらしい建物は見えません。何処だろうと地図と睨めっこしていると、うろ覚えですが、ゲートのような物があり、そこを行きかう人がちらほら見えました。その内そのゲートから出てこちらへ歩いてくる人の声が聞こえて来ました。日本語です。

 「すみません、スーパーマーケットへ行きたいんですが、ご存知ですか?」

と、日本語を頼みの綱に訊いてみました。聞かれた人は家族連れだったようです。それでこちらも声を掛け易かったんですが、奥様の方では怪しがって相手をするなという感じでしたが、親切にご主人の方が、

「スーパーマーケットなら、このゲートをくぐってこの道を真っ直ぐ行くと、突当りを右に、白い建物ですからすぐ分かります。」

と、教えてくださいました。私は勿論笑顔でどうもありがとうございます、とご主人、奥様にも会釈してこのご家族と別れました。

 話では、このご家族も今行って来たところだそうでした。スーパーマーケットというより…と、ご主人は何か言いたそうでしたが、行ってみれば分かりますと笑顔で言葉少なでした。