Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

美湾

2017-11-17 20:38:13 | 日記

  グリーン島での私の思い出といえば、シュノーケリングの用具をうまく使いこなせなくて、案外難しく感じた事、ビーチでの暇つぶしに砂で造形した事、昼食時に皆で順に並んで料理を取り、この料理は如何等、注意点を申し送りして取り皿に取った事、特にすることの無かった私はゆっくり時間を取ってタップリ食べた事等です。

 予定では、9:15~16:15の約7時間を島で過ごしたのですから、それなりに多くの事をしたように思えますが、私がよく覚えているのは主にビーチでのことでした。レストランから続くビーチ以外でも、船着き場の向こう側のビーチで、場所を変えてまたのんびり泳いだ場面などです。午後、一時、皆いなくなり(どうもショーが始まり皆そちらに集っていたのでしょう)、ビーチにもプールにもレストランにも人影が無くなり、何だか私1人外れてしまったように感じ寂しく思ったことなどです。

 さて、昼食後、私は最初のビーチで一泳ぎして、船着き場の向こうのビーチにも行ってみようと考え、レストラン迄戻って来ると、そこはもうかなり人気の引いた状態になっていました。それで、フルムーンのご夫婦の奥様の方が、テーブルに1人で座っておられるのにすぐ気が付きました。

 「今お昼ですか?」

といったような言葉を掛けると、彼女は何だか沈んだ表情でぐったりしていました。酷く元気が無くて、食事が合わなくて朝から何も食べたくないのだという事でした。よく見ると顔色も冴え無いようです。私は彼女の状態が気になって、お水を持って来て上げたように思います。その後ご主人は何処かと思って尋ねると、彼女の返事が何処かへ行ってしまったという事でしたから、私はご主人が具合の悪い奥様を放って何処かへ行ってしまわれたのかとびっくりしました。テーブルの周囲、付近を見回しても、レストランにご主人らしい人影は見えませんでした。それで私はそのままテーブルに腰を掛けてその場に暫くいることにしました。

 「果物でも食べませんか?」

さっき食べたけれど美味しかったですよ、と私がいうと、果物なら入りそうだという彼女の返事でした。それで、瑞々しい果物を見繕って皿に盛ってテーブルに戻って来ました。彼女に果物を勧めてみると、私が持って来たので折角だからと、皿に手を付け口に運ばれたのでほっとしました。朝から食欲が無いのでは大層空腹な事だろうと、他人事ながら心配になりました。そのままテーブルで2人で座って、世間話などしてご主人が戻って来られるまで待っていました。暫くして戻られたご主人と交代すると、私は船着き場の方のビーチへ出かけました。