神が宿るところ

古社寺、磐座、不思議・パワースポット、古代史など極私的な興味の対象を見に行く

だいだら坊の背負い石

2018-09-08 23:18:58 | 名石・奇岩・怪岩
だいだら坊の背負い石(だいだらぼうのせおいいし)。
場所:茨城県桜川市平沢。「大神台遺跡」(前項)から道なりに北へ、約1km。「平沢高峯展望台」に行く途中。入口に案内板あり。駐車場なし。
関東地方には「ダイダラボウ」という巨人の伝説が多い(「大串貝塚」2018年7月14日記事参照)。特に、茨城県では「筑波山」と関連付けられた伝説があり、例えば「ダイダラボウが筑波山に縄を掛けて持ち上げたところ、縄が切れて落っこちた。そのとき、山が2つに割れたので、筑波山は男体山と女体山の2峰になった」とか。
「だいだら坊の背負い石」も、そうした伝説の1つで、石造の現地説明板によれば「だいだら坊が背負ってきた巨石の縄がここで切れ、足で蹴って動かそうとしたが動かないので、そのまま置いて立ち去った。巨石には、そのときの縄目と蹴った時にできた足跡が今でも風化せずにくっきりと確認できる」ということである。よく見ると確かに、縄目のような線(浮き彫りだが)と足跡のような窪みがある。説明板では「大神台遺跡」付近に住んでいた人々も、この巨石に神が宿るものとして畏敬の念をもっていだろうとしている。この巨石がいつ頃から知られていたかはわからないが、整備されたのは最近(説明板は平成21年銘)のようで、今もこうした事物が大事にされていることに感銘した。


写真1:「だいだら坊 背負い石」入口


写真2:飛び石と門柱がある。


写真3:「だいだら坊の背負い石」。よく見ると、斜めに線が走っている。


写真4:反対側に回ってみると、こちらにも線がある。石造の説明板も。


写真5:だいだら坊の足跡?


写真6:石祠


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