着替え、洗面用具、遊び道具、おやつ、すべての準備は万端のはずだった。快晴の朝、車の充電が終わっていないことが発覚した。今から始めたのでは、年を越して、赤ちゃんが生まれ、おじいちゃんが死んで、弟がぐれて、家庭が崩壊してしまう。「もう一台買っておいたよ」流石はパパ! #twnovel
「木陰を一つください」Lを選ぶと時間がかかるよと木は言った。私は千円札を出して650円のお釣りを受け取った。幹の奥の何やら秘密めいた場所からコインが擦れ合うような音が、しばらくしていた。木が瞑想に入っている間、もたれて待つと、夢の周辺にゆっくりと黒が広がり始めた。#twnovel