眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

不意打ち

2012-04-10 03:48:39 | ショートピース
侍は黙って通り過ぎた。何もなかった。だが、通り過ぎたところで立ち止まり振り返ってはこちらをじっと見つめている。私は切られるようだった。いいえ、私は既に切られた後だった。侍の視線の先にあるものが、ゆっくりと朱に染まってゆく。後から後から痛みが押し寄せてくるのだった。#twnovel

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