どうした、きみ
何か元気ないね
ふふ、まあ、普通っす
あなたに見せる元気はない
ぼくがうそつきになってしまう
さようなら
かけていく鉛筆がいま手の中にある
だけではなくてもう一つあるとすれば
もっと遠くを向いてかけていけるだろうか
折れたり尽きたり消えてしまったり
そんなことを何も恐れることなく
振り返っても立ち止まっても
ただただつまらないと他人に見下されても
やっぱり前を向いてずっとずっと
かけていくことができるだろうか
あるいはもうぼくは持っているのかもしれない
いまはもう忘れてしまったけど
最初からポケットの奥にとってあったかもしれない
いまはまだ確かめることはせずに
何かを恐れながら行けるところまで
ポケットに手を入れて歩くのは12月までとっておこう