眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

伝説の一角獣

2018-12-10 06:38:33 | 短歌/折句/あいうえお作文
ありあまる
金銀小駒
豚にやり
谷川を飛ぶ
一角の獣

折句「秋舞台」短歌
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ヒーロー未戦隊(アクロスティック)

2018-12-10 05:16:31 | アクロスティック・ライフ
夕暮れの街で
黄緑色のヒーローを見た
必殺技のカボチャパンチを炸裂させて
よい子のために身を削って
薄まりながら消えていった

許せないものが暴れる街で
きつね色したヒーローを見た
膝下からコンパクトに振り出されるキック
余計な暇を与えることない攻撃に
うめき声を上げ続ける化け物

ゆすりと暴力にあふれる街で
気さくなレッドのヒーローを見た
必殺技のラーメン茶碗投げが
邪なものを破壊して
敬われながら消えていった

誘導弾に追いかけられて
希望はねじ曲がっていく
ひじき煮ってどう?
四つ葉のクローバーほどじゃないね
うわっ

友情の失われた街で
気の長いブルーのヒーローを見た
人には添ってみるもんさ
余計なお世話に近いアドバイスから
疎ましがられながら消えていった

夢の中まで筒抜けになってしまうから
木にとまる鳥の色に染まって
ひっそりと暮らしてみたい
世の中のみんなに忘れられ
うさぎと戯れて

ゆりかごの中に置かれたまま
奇妙に変形し始めた雲が
ヒーローに変わるのを待っていた
ヨーグルト菌の底上げによって
宇宙は未だ膨張の途中

湯煙と死体の連なる街で
きなこ餅色したヒーローを見た
人が嫌がることを率先して行い
妖怪にさえ紳士的なキャラを貫いて
売り出しながら消えていった

ゆく年くる年巡っても
君たちはまとまりをみせず
ヒーロー戦隊にはならなかった
寄り集まれば頼るばかりで
うまく自分を出せないという


 アクロスティック「ユキヒョウ」
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