眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

納豆タイム(アクロスティック)

2018-12-06 22:16:51 | アクロスティック・ライフ
歯医者に行く時間だが
納豆を混ぜていた
水戸納豆だ
進むべき道の中に回るべき時がある
今日がまあそんなところか

逸る気持ちを抑えながら
納豆を混ぜていた
水戸納豆だ
するべきことをすることに迷いはいらない
きっかけはもう何も思い出せない

ハンパない奴らを見送りながら
納豆を混ぜていた
見損なっただろう
ずっと打ち込んでいるものは
君の想像には遠く及ばない

春から夏にかけて
納豆を混ぜていた
水戸以外のものもあった
ずっと何をしていたのだろう
気が変になりそうだった

犯行の一部始終を
夏が見張っていた
見逃した場合はオンデマンド
スマホからでもご覧いただけます
記憶にございませんか

墓参りに行く暇を惜しんで
納豆を混ぜることに力を注いだ
見栄えのするケーキをたずねて
随所でシャッター音が聞こえてくる
記事には人をのせるスポンジが大切

配線の仕方がわからなくなって
納豆を混ぜる仕草をつないでいた
みっともない真似とは思わなかった
スーパーフード納豆
君よ強くなれ

はてさて私には
納豆を混ぜる他に何もできぬのか
見たまえ、これが人間の仕事だ!
素晴らしき人生の書き出しからすべて
今日まで糸を引いてきたのだ

捗ったという手応えがあって
何かした気になっていたが
身についたと言えるものは何もない
好き好んで続けていたと言うよりは
狐につままれていたと言う方が近い

8月から10月にかけて
何もしていなかった
「水戸の納豆さまを混ぜていたじゃない」
涼しい顔でそう言ってくれる
君はもはや架空の存在だ


 アクロスティック「ハナミズキ」
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朝のボレー

2018-12-06 05:12:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
アコースティックな朝の始まりに耳たぶそっと震わせる君


憂鬱は
君の友達
日は昇り
酔いが醒めても
打つタンバリン

折句「ユキヒョウ」短歌




夜を刻んだ翼身に纏っては鴉は街にモーニングコール




朝飯は
胡瓜を一つ
ぶった切り
たまり醤油で
いただきましょう

折句「秋舞台」短歌



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