眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

折句短歌「AIと時間旅行」

2020-06-08 13:14:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
AIとお菓子を詰めて街へ出る一番街のあいつのために
「エオマイア」


やつれても希望の先に届かない歌は戦闘服を着たまま
「焼き豆腐」


はなしたり流したり人見知りしてすれ違う天気雨の時間
「ハナミズキ」


折れかけたダッシュボードは生きたあかしか数列の入道雲か
「お大事に」


AIが5時をすぎればママとなりフライパンから卵チャーハン
「エゴマ豚」


大型のダブル主演に入れ込めば自分を消せる24時間
「お大事に」


AIがごっつ伸ばした真心に触れてしびれる旅人の足
「エゴマ豚」


AIと堂々巡りしあわせの空想はパンサーの日めくり
「江戸仕草」


味気ない終着駅を踏み越えて来世へ渡るいい年の亀
「アジフライ」


AIがと金よ寄せる執念にくるくる揺れる佐藤名人
「江戸仕草」



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折句のつくり、月曜日の明日うた

2020-06-08 11:37:46 | MTV
からくりのマンデー・モーニングいかれても
立ち上がるセンチメンタル・マン

(折句「かまいたち」短歌)


アメンボの
心理やいかに
誕生日

朝帰り
白みそと
対戦車砲

ああそうね
知ったかぶって
タコライス

(折句「明日」俳句)




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折句現代タンクトップ、言葉遊び短歌

2020-06-08 11:20:31 | MTV
腕の立つ
タンクトップを
言いくるめ
冷やし中華が
トップバッター

(折句「うたいびと」短歌)


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ピザと早繰り銀

2020-06-08 09:14:00 | 夢追い
「どうも食欲がない」
 と姉が言った。
「何か軽く食べに行く? それともピザでも買ってこようか」
「それがいい」
 姉が軽く賛成した。

 スーパー前で見知らぬ老人と対局した。
 老人は豪腕でとても早指しだった。
「もう一局教えてやろう」
 軽く飛ばされて、今度は負けた僕からだ。老人はすぐに角を換えてくる。すいすいと銀を繰り出してくる。早指しの勢いで銀の進出がとても速い。先手番のはずがいつの間にか先攻されてしまう。なんて早繰り銀だ!「もう一局!」何度やってもとても歯が立たない。僕とは鍛えが違うのだ。空になったペットボトルをゴミ箱に捨てる。振り返ると老人の姿はなかった。警備員が手際よく盤を片づけている。

 ポカリスエットを買いにスーパーに行くと雑誌コーナーの向こうに壁が見えた。店内が狭く、近くにエプロンをした店員がいた。みんな見覚えのある顔だ。ここはコンビニじゃないか! 頭の中で反省会をする内に道を間違えてしまった。その時、突然、本文を思い出した。
 食欲がないから一枚で十分だな。

 一時的によみがえっていた父がピザを食べ始めた。負けずに姉もピザを食べた。二人してむしゃむしゃとピザを食べた。なくなった! 今夜は敗戦続きだ。もう一枚買いに行こうか。
 もう一度、夜の中へ。早繰り銀のように、僕は家を飛び出した。

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