眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

猫に通訳(折句/短歌)言葉遊び歌

2020-06-03 22:24:51 | 短歌/折句/あいうえお作文
かなしみがマゼラン雲に溶け込んで宇宙を泳ぐマナティの夢
「カマドウマ」

通訳が向かうところへ詩を投げて交わす情けの世界経済
「つむじ風」

雨上がり詩がいちご大福を呼ぶランドリー前一匹の猫
「アジフライ」

AIと温故知新の魔女を得て異世界を行くあなたの書き手
「エオマイア」

カルガモのカモフラージュを見破ったイルカは好奇心の王様
「鏡石」

怪物の肩越しにサンミーをみる急げ私は深夜の使い
「鏡石」

明日という契約のないドアノブが渦巻く夜は伏せてシマウマ
「揚げ豆腐」





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もう一人の作者

2020-06-03 21:30:00 | 夢追い
 眠るのが怖かった。
 目覚めたら誰もいなくなっているかもしれない。別の星になっているかもしれない。話が違っているかもしれない。疑わしい明日というものに一瞬でジャンプすることが怖かった。自分は自分のまま正しく再生されるだろうか。目覚めが裏切りを運んでくるのでは……。忘れかけていた疑いが帰ってくると夜の向こう側に渡るのが恐ろしくなった。

 怖くてもいつまでも現実にしがみついていることはできない。
 人には夢が必要だった。

 記憶を整理したり心を浄化したりするためには、どうしても夢の力を借りなければならない。もしも悪い夢を見た時は「夢でよかった」と現実に安堵することができる。それは生の肯定だ。もしも波瀾万丈ハラハラドキドキエンターテイメントな夢を見たなら、眠りながら思い出を作ったことになる。もしもそれを書き残すことができたとしたら……。
 夢は生産性を手にしたことになる。(眠りは単に義務でも休止でもない)

 記憶は断片的なものでもメモを取ること。取らなければその断片も忘れてしまう。断片もかき集めれば絵になる。隙間が曖昧につながって時間軸になる。夢見る度に書いていれば少しずつ覚え癖がついていく。あとは眠りの浅瀬で夢を拾ってくるだけだ。現実の世界とは少しずれた突拍子もないことが、夢の世界では当たり前のように起きる。テイクアウトはなかなか狙ってはできない。でも上手く行く時は結構続けて上手く行く。二度寝しても夢の続きを持ち帰れるドリーム・モードに入れる場合もある。そういう時には、寝溜めも惜しくない。

 眠りながら「創作活動をしている」。
 それはとても悪くない気分だ。



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おはよう折句、ありがとう短歌

2020-06-03 08:26:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
笑みになる美味しさのある毎日に
生きているってありがたいなあ

(折句「エオマイア」短歌)
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日々時々詩

2020-06-03 04:14:00 | 忘れものがかり
まとまった雨が降るには

時を待たねばならない

ただ時を待つことは

時を長くする

時には詩が必要だ

ぱらぱらと

みじかい詩がほしい

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