眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

ポメラ離陸前

2020-12-11 00:58:00 | 【創作note】
1つのタッチにかけられる
時間はいつも決まっている

誰かが秒を
読んでくれるわけではないから
肌でそれを意識しながら

脳内にあるモチーフを
整理し、分裂させ、
流れを生み出すことに
集中する

オフタイマーが働いて
ポメラが目を閉じてしまったら
その時は僕の負けだ


落ちたミルクが広がっていく
偶然を追うように吐き出していく

自分の中にいることは苦しいから
ただどこへでも
放出することに満足する

気休めの共感が吹けば終わり
急速に過去に向かう
そこは誰も自分も興味のない場所

「あなただけにみえています」
恐ろしくやさしいアドバイス

「色々と多すぎるかもしれません」
だから多くの読者からみえないのだろう

見栄、常識、良心、野心、メルヘン、ポエム、
404、一駅、とは、また、乾杯、こんな、学校、
おどろき、画像、テクノロジー、小説、コラム、
日記、エッセイ、つくるのは、たのしい、熟成、
下書き、何を、どれだけ外せばいい……
もっと純粋に、もっとシンプルに、もっと、もっと、

書くだけおかしくなっていくけれど

それでもまた
新しい言葉を吐き出さなければ

僕はここにいる

存在証明が失効する
時間がだんだん迫ってくる


まな板のように伏せたポメラが
かけて行く僕の指先を待っていた

今夜ポメラは空も飛べるけれど

魔法を
理解しない者
信じない者
馬鹿にした者
端から疑ってかかる者
そうした勢力が醸し出す空気が
ポメラの翼を萎縮させている

その者たちを改心させる
力は持っていないけれど

なあ ポメラ

僕一人 強く思えばどうかな

コメント
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