眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

私たちこれから

2020-12-15 23:17:00 | 夢追い
 何かあって4階から7階に引っ越したあとだった。目覚めた時、布団は少し人の形をしていたが、姉はもういなかった。
「……さん」外から大家さんが呼ぶ声がした。
 ドアを開けると両親が立っていた。父と母が突然たずねてきたのだ。しばらく会っていなかったが、あまり歳を取っているようには見えなかった。母の手を取って、中に招き入れた。父は手にペットボトルの水を持っていた。何もないと思って買ってきたのだろうか。僕は慌てて余計な物を寄せてスペースを作った。カーテンを開け窓を開けた。父はグラスがほしいのだろうか。僕は冷蔵庫を開けてみた。

「私たちはこれから食べに行くところだから」
私たち……
(いい言葉だ)
 2人は何をしに来たのだろう……。
 積もる話もあるだろうに。
 はっとして、僕は目を覚ましてしまった。

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【短歌】深夜ポエトリー(ひきしめよう)

2020-12-15 22:22:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
人知れずクリエイティブな夜にいるまだ起きている人はいますか

君だけに届ける詩などあるといいけれどないから日記を書くよ

深夜から動き始めた僕たちのライフは夢に捕獲されたの

メソッドのスターをそっとばらまいて僕を招いた君は誰なの

酔っぱらいたちが吐き出す鬱憤に触れて恋しい君はふるさと

宇宙史に近づくほどに潤沢な#を引き連れ消える1秒

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【短歌】沈黙の官邸(ひきしめよう)

2020-12-15 11:04:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
開かれた会議であれば閉じるまで答えられない立場のままで

記録にも残せなかった疚しさが我の記憶にうそをつかせる

白というエビデンスなど示せぬが黒というなら君が示せよ

目に物見せてやるまでだ俺様の人事は裏で語り得ぬまま

世論より密なる線をつなぎ止めあとでお年玉でもあげとけ

うやむやにするだけ増える逃げ道を万全にしてかける政策

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